ブロッコリー、1Qは売上高33％減、営業益77％減と大幅な減収減益に　コンテンツ部門ではPS Vita用ソフト『神々の悪戯 InFinite』が低調　

ブロッコリー<2706>は、7月8日、2017年2月期の第1四半期（3～5月）の決算（非連結）を発表、売上高10億7600万円（前年同期比33.2％減）、営業利益6000万円（同77.7％減）、経常利益5900万円（同77.7％減）、四半期純利益2900万円（同82.9％減）と大幅な減収減益となった。
 
各セグメントごとの状況は以下の通り。

①コンテンツ部門
女性向けコンテンツは、5月18日に蒼井翔太（3月1日をもって、専属レコード会社を同社よりキングレコード株式会社へ移籍）のベストアルバム「S（エス）」を発売し、オリコン週間アルバムランキング第4位にランクインするといった好調な作品もあったたが、2016年4月21日に発売したプレイステーションポータブル及びプレイステーションVita専用ゲームソフト『神々の悪戯 InFinite』は、2013年10月に発売した第1作の販売本数に及ばず、低調に推移した。

女性向けの主力コンテンツ「うたの☆プリンスさまっ♪」は、TVアニメ第4期「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター」の放送開始を今年の10月に控え、「うたの☆プリンスさまっ♪」オフィシャルショップ「SHINING STORE」を、今夏で3年目を迎える東京原宿と、初の大阪開催を併せた2都市にて期間限定オープン（東京原宿：7月23日から9月30日、大阪：7月23日から8月30日を予定）する。また、8月には特別企画「Shining Dream Festa」をスタートし、特別企画展「Shining Production presents Shining Dream Festa」の開催（ラフォーレミュージアム原宿にて8月8日から8月21日を予定）や、「Shining Dream Festa」のテーマソングである「DAY DREAM」と「NIGHT DREAM」を収録した音楽CD「Shining Dream CD」の発売（8月17日を予定）を行うなど、レジェンド化に向けて今夏の特別イベントを続々企画している。

男性向けコンテンツでは、トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-（ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス）」シリーズのブースター第16弾「真神降臨編 神域との邂逅（コード：ディンギル デュナミスとのかいこう）」を4月21日に計画どおり発売した。今後の拡売策としては、タカラトミー<7867>の人気トレーディングカードゲーム「WIXOSS -ウィクロス-」とのコラボレーション企画の進行や、今夏開催予定の全国のZ/Xプレイヤーから “最強” を決める初のイベント「Z/X 日本選手権」に向けた施策を前年度より引き続き推進している。

②リアルグッズ部門
他社ライセンス製品は、男性向けコンテンツ市場をけん引してきた「ラブライブ！」のTVアニメ新シリーズ「ラブライブ！サンシャイン!!」が７月より放映される前の端境期となり、前年を下回って推移した。また、自社ライセンス製品の「うたの☆プリンスさまっ♪」関連グッズは、「AnimeJapan 2016」でのイベント物販や通販での販売も強化したことで、好調に推移した。

なお、2017年2月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高51億～56億円（前期比20.7～12.9％減）、営業利益8億～11億円（同20.8％減～8.9％増）、経常利益8億～11億円（同19.2％減～11.1％増）、当期純利益6億～7億円（同3.6％減～12.4％増）と幅を持たせたレンジ予想を開示している。