同社は、8月に子会社のデジタルハーツを中心に「酔いやすさ」を定量化し、「VR酔い」に対する評価を行う「VR酔いスコアリングサービス」を開発するなど、VR普及のための必要な研究とサービスを行ってきている。
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<以下、プレスリリースより>
産総研は、国内最大規模の公的研究機関として、幅広い分野において、日本の産業や社会に役立つ様々な技術開発を総合的に行っており、人間情報研究部門では氏家 弘裕工学博士、渡邊 洋博士(工学)らが中心となって、映像酔いの研究分野における第一人者として、映像酔いや3Dによる視覚疲労に関する生体への影響の研究を重ね、生体影響の仕組みと対処法に関する検証を進めるとともに、昨今ではVRの普及が進みつつある中、「VR酔い」に関する国際シンポジウムの開催や、国際標準化機構(ISO)に対して経済産業省と連携し映像の生体安全性に関する国際標準化を進めるなど、映像を安心して利用できる環境づくりを推進しています。
ハーツユナイテッドグループは、VRコンテンツの開発が活発化している流れを受け、子会社である株式会社デジタルハーツを中心に、いち早くVRコンテンツ専属デバッグチームを結成し、デバッグサービスの提供実績を積むとともに、VRコンテンツ特有の品質に係る技術・ノウハウに関する研究を進めて参りました。
さらに、平成28年8月には、その研究成果として、プレイ前後の生体情報を学術的な知見に基づき、評価、比較、分析することで「酔いやすさ」を定量化し、「VR酔い」に対する評価を行う「VR酔いスコアリングサービス」を開発するなど、これまで培ってきたデバッグノウハウに基づき、ユーザー目線からVRコンテンツの安全性を検証することを独自の優位性として付加価値の高いサービスを提供して参りました。
このような状況のもと、VR業界においては、技術イノベーションの進展及びゲームをはじめ医療、製造、建築等の多分野にわたりVR技術が活用されていることに伴い、ユーザーの多様化も進んでいることから、VRのハード及びコンテンツの両面において、より一層の安全性の配慮が求められております。
このため、当社グループは、開発メーカーをはじめとする企業や学術機関との産学連携を通じ、有用性の高いデータの蓄積、研究及び分析を重ねることで、それらを活用した新サービスや新製品等の新しい価値の創造を支援することを目的に、この度、産総研とVRコンテンツと生体に係る安全性における共同研究を開始いたしました。
共同研究では、主に、VR酔いの主観的・客観的評価手法の信頼性向上を目的とした検証、及びそれらの評価手法の相関性から導かれる推計手法の確立とその実用化を通じて、今後もVR業界の技術革新を支えて参ります。
※ 各社の会社名、サービス・製品名は各社の商標または登録商標です。
■株式会社ハーツユナイテッドグループ概要
ハーツユナイテッドグループHP:http://www.heartsunitedgroup.co.jp/
設立:平成25年10月1日
代表取締役社長 CEO:宮澤 栄一
本社所在地:東京都港区六本木六丁目10番1号
グループ会社の事業内容:デバッグ事業、メディア事業、クリエイティブ事業及びその他の事業
会社情報
- 会社名
- 株式会社デジタルハーツホールディングス
- 設立
- 2013年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 宮澤 栄一/代表取締役社長CEO 筑紫 敏矢
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高365億1700万円、営業利益30億円、経常利益31億5200万円、最終利益7億9900万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3676