![]()
米国AppStoreのゲーム部門トップセールスのランキングは、以下のとおりとなった。全体的な印象としては、フリーミアム系でかつソーシャルゲームアプリが人気になっているものの、日本のAppStoreに比べて順位の変動が大きい。日本では「カイブツクロニクル」や「Kingdom Conques」、「ドリランド」など上位タイトルはあまり大きく動かないのとは対照的だ。記事自体、あまり整理されておらず申し訳ないが、当サイトの暫定的結論は、アメリカの現状をみている限り、日本のソーシャルゲームも十分勝負できる、というものだ。
第1位は、Electronic Artsの「SPY mouse」だった。いわゆるアクションパズルゲームで、指一本でねずみを操作し、猫を避けながらチーズを回収して脱出する内容となっている。制作に2年の期間を要したとのことで、70以上のステージが用意されているという。日本語版もリリースされている。
![]()
第2位は、Storm8 「iMobsters」。17位から順位を上げたタイトルだ。「MMOマフィアゲーム」とのことで、160万人を超えるユーザーが登録しているという。勘違いしている可能性もあるが、画面を見る限り、ブラウザソーシャルゲームをネイティブアプリとしてパッケージしたアプリという印象。プレイヤーは、マフィアのボスとなって、ミッションをこなしたり、不動産を買い集めたり、手下に強力な武器を与えたりして、街の支配を目指していく。他のプレイヤーとのバトルもあるようだ。
![]()
第3位も、Storm8「World War」だ。20位から急上昇した。MMO戦争ゲームで、130万人以上のユーザーが登録している。ブラウザのソーシャルゲームをネイティブアプリとしてパッケージした印象だ。核戦争が発生し、5つの超大国が戦う世界が舞台。ユーザーは司令官となってミッションをこなしたり、兵器を買い集めたり、施設を建設したりして、自分の基地を守りつつ、バトルを行って自国の支配地域を拡充していく。
![]()
以下、4位「Smurfs' Village」、5位「Texas Poker」、6位「Zombie Farm」、7位「Tap Pet Hotel」、8位「Angry Birds」、9位「Tap Fish 2」、10位「Tap Zoo」となっている。「Texas Poker」や「Angry Birds」を除いて、4～10位にランクインしているアプリは、店舗を経営したり、街を育成したりするアプリとなっている。乱暴な言い方をすると、いわゆるブラウザソーシャルゲームをパッケージしたものではなく、ネイティブアプリとしてそれなりにリッチなコンテンツとなっている。 タッチ操作で簡単に遊べるようになっているようである。
このほか、11位以下では、TeamLavaやngmoco、Crowdstarなどのソーシャルゲームもランクインしている。
この段階で結論づけることに無理があるのは承知で書いておくと、日本と米国市場でのゲーム部門トップセールス相違点は、
・日本と違って高額なゲームアプリがランキングに入っていないこと
（＝コンシューマーゲームからの移植アプリが上位に入っていない。日本と異なり、コンシューマーの知名度はあまり意味を持たないかも？）。
・ランキングの変動が激しいこと。
・フリーミアム型のソーシャルゲームの比率が日本に比べて高い。ネイティブアプリだけでなく、ブラウザゲームをベースにしたソーシャルゲームも人気となっている。
という点にあるように思われる。ただし、流行しているソーシャルゲームの状況から見ると、日本のモバイルソーシャルゲームとそれほど大差はなく、十分勝負可能と考えている。「Mobage」や「GREE」で展開されている高度に発達したモバイルソーシャルゲームなら勝ってもおかしくないと考える。以下ランキングの表を掲載しておくが、比較できるよう日本のAppStoreのデータも掲載しておこう。 これ以上、議論するには、恐らく実際にちゃんと遊んでみることと、継続的な観察が必要になる。
さて、バイトの時間が来たのでこのへんで。誤認識などもあると思うので、この点、ご指摘いただけると幸い。また日本が世界で戦っていくための議論などもできたらさらに嬉しい。
【米国】
【日本】
| 順位 |
タイトル |
価格 |
開発会社 |
| 1 |
STEINS;GATE |
3000 |
5pb.Inc. |
| 2 |
探検ドリランド |
- |
GREE, Inc. |
| 3 |
-KingdomConquest- |
- |
SEGA CORPORATION |
| 4 |
カイブツクロニクル |
- |
Adways Co., Ltd. |
| 5 |
マジモン |
- |
NHN Japan Corp. |
| 6 |
開幕!!パドックGP |
350 |
Kairosoft Co.,Ltd |
| 7 |
小悪魔キャバ嬢らいふ |
- |
株式会社ラビオンソーシャル |
| 8 |
海賊王国コロンブス |
- |
GREE, Inc. |
| 9 |
Final Fantasy III |
1400 |
SQUARE ENIX Co., LTD. |
| 10 |
モダンコンバット2：Black Pegasus |
85 |
Gameloft |
| 11 |
CRヱヴァンゲリヲン〜始まりの福音〜 |
1500 |
FutureScope, Corp. |
| 12 |
モンスターハンター Dynamic Hunting |
500 |
CAPCOM |
| 13 |
CHAOS RINGS_Ω |
900 |
SQUARE ENIX Co., LTD. |
| 14 |
FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争 |
1800 |
SQUARE ENIX Co., LTD. |
| 15 |
スマーフ・ビレッジ |
- |
Beeline Interactive Japan, Inc. |
| 16 |
ストリートファイターIV |
170 |
CAPCOM |
| 17 |
ubeat plus |
- |
KONAMI |
| 18 |
おさわり探偵 小沢里奈 |
- |
BeeworksGames |
| 19 |
モンプラ |
- |
GREE, Inc. |
| 20 |
太鼓の達人プラス |
- |
NamcoBandai Games Inc. |
© 2009 Storm8, Inc.
© 2011 Firemint Pty Ltd.
米国AppStoreのゲーム部門トップセールスのランキングは、以下のとおりとなった。全体的な印象としては、フリーミアム系でかつソーシャルゲームアプリが人気になっているものの、日本のAppStoreに比べて順位の変動が大きい。日本では「カイブツクロニクル」や「Kingdom Conques」、「ドリランド」など上位タイトルはあまり大きく動かないのとは対照的だ。記事自体、あまり整理されておらず申し訳ないが、当サイトの暫定的結論は、アメリカの現状をみている限り、日本のソーシャルゲームも十分勝負できる、というものだ。
第1位は、Electronic Artsの「SPY mouse」だった。いわゆるアクションパズルゲームで、指一本でねずみを操作し、猫を避けながらチーズを回収して脱出する内容となっている。制作に2年の期間を要したとのことで、70以上のステージが用意されているという。日本語版もリリースされている。
第2位は、Storm8 「iMobsters」。17位から順位を上げたタイトルだ。「MMOマフィアゲーム」とのことで、160万人を超えるユーザーが登録しているという。勘違いしている可能性もあるが、画面を見る限り、ブラウザソーシャルゲームをネイティブアプリとしてパッケージしたアプリという印象。プレイヤーは、マフィアのボスとなって、ミッションをこなしたり、不動産を買い集めたり、手下に強力な武器を与えたりして、街の支配を目指していく。他のプレイヤーとのバトルもあるようだ。
第3位も、Storm8「World War」だ。20位から急上昇した。MMO戦争ゲームで、130万人以上のユーザーが登録している。ブラウザのソーシャルゲームをネイティブアプリとしてパッケージした印象だ。核戦争が発生し、5つの超大国が戦う世界が舞台。ユーザーは司令官となってミッションをこなしたり、兵器を買い集めたり、施設を建設したりして、自分の基地を守りつつ、バトルを行って自国の支配地域を拡充していく。
以下、4位「Smurfs' Village」、5位「Texas Poker」、6位「Zombie Farm」、7位「Tap Pet Hotel」、8位「Angry Birds」、9位「Tap Fish 2」、10位「Tap Zoo」となっている。「Texas Poker」や「Angry Birds」を除いて、4～10位にランクインしているアプリは、店舗を経営したり、街を育成したりするアプリとなっている。乱暴な言い方をすると、いわゆるブラウザソーシャルゲームをパッケージしたものではなく、ネイティブアプリとしてそれなりにリッチなコンテンツとなっている。 タッチ操作で簡単に遊べるようになっているようである。
このほか、11位以下では、TeamLavaやngmoco、Crowdstarなどのソーシャルゲームもランクインしている。
この段階で結論づけることに無理があるのは承知で書いておくと、日本と米国市場でのゲーム部門トップセールス相違点は、
・日本と違って高額なゲームアプリがランキングに入っていないこと
（＝コンシューマーゲームからの移植アプリが上位に入っていない。日本と異なり、コンシューマーの知名度はあまり意味を持たないかも？）。
・ランキングの変動が激しいこと。
・フリーミアム型のソーシャルゲームの比率が日本に比べて高い。ネイティブアプリだけでなく、ブラウザゲームをベースにしたソーシャルゲームも人気となっている。
という点にあるように思われる。ただし、流行しているソーシャルゲームの状況から見ると、日本のモバイルソーシャルゲームとそれほど大差はなく、十分勝負可能と考えている。「Mobage」や「GREE」で展開されている高度に発達したモバイルソーシャルゲームなら勝ってもおかしくないと考える。以下ランキングの表を掲載しておくが、比較できるよう日本のAppStoreのデータも掲載しておこう。 これ以上、議論するには、恐らく実際にちゃんと遊んでみることと、継続的な観察が必要になる。
さて、バイトの時間が来たのでこのへんで。誤認識などもあると思うので、この点、ご指摘いただけると幸い。また日本が世界で戦っていくための議論などもできたらさらに嬉しい。
【米国】
