adjustとFacebook、「モバイルアプリグロースレポート」をリリース…アプリの成長と継続率に注目し最新トレンドを読み解く

adjustとFacebookは、2020年におけるアプリの成長と継続率に注目し最新トレンドを読み解く「モバイルアプリグロースレポート」をリリースした。

レポートでは、Adjust独自の成長スコアを使用してグロースマップを作成し、最も成長する可能性の高い市場を明らかにしたという。それにより、アジア太平洋地域(APAC)、中東・北アフリカ地域(MENA)、南アメリカにおける急成長や、アプリ経済の驚異的な回復力が明らかとなったとのこと。

また、世界で最も急成長しているアプリカテゴリーはゲームで、アルゼンチンなどで大きく伸びを示したそうだ。地域別では、インドが最も成長していることがわかった、としている。



2020年に大きく成長したカテゴリーと地域は以下のとおり。

●ゲームはNo.1急成長カテゴリー:2019年に引き続き、2020年もゲームはトップのカテゴリーとなった。この成長を可能にしているのは、シンプルかつプレイヤーが満足感を得られるメカニクスで構築したハイパーカジュアルゲームのようなビジネスモデルの成長が原因だと考えられる。


●中南米とメキシコでゲームアプリが急成長: ラテンアメリカではモバイルのアクセシビリティの向上と都市人口の増加により、ゲームアプリが急激に成長した。ゲームカテゴリーが成長した上位5ヶ国のうち3カ国がラテンアメリカで、トップはアルゼンチン、その次にベトナム、ブラジル、中国、メキシコという結果だった。


● インドはNo.1急成長地域: 最も早いアプリ成長を遂げている地域は、これまでにない速度でモバイルが普及しているインド。トップカテゴリーは教育アプリで、ストリーミング・OTTメディアの台頭により競争が激化するエンターテイメントアプリも今後注目が必要。


● エンターテイメントアプリも急成長: このカテゴリーの成長に貢献した注目すべきトレンドは、サブスクリプション型ビジネルモデル。Apptopiaのデータを使用したAdjustの調査によると、Google Play ストアの上位225のアプリの約80%、およびApp Storeの上位225のアプリの約50%は、サブスクリプション型のアプリだった。


● Eコマースカテゴリーでは韓国とベトナムが急成長: モバイルファーストコマースにおいて最も成長の早い市場は韓国で、次にベトナムが続く結果となった。特にベトナムは、新興市場であるとともにショッピングにとても熱心なため、国内のアプリは大きな成長の可能性を秘めている。中国、エジプト、コロンビアでもEコマースの成長が高まっている。