ドリコム、23年3月期決算は営業益43%増の22億8100万円と過去最高 主力IPタイトルが年間を通じて好調 不採算タイトル終了や運営効率化も寄与

ドリコム<3793>は、5月11日、2023年3月期の連結決算を発表し、売上高108億円(前の期比2.6%増)、営業利益22億8100万円(同43.4%増)、経常利益21億9200万円(同42.2%増)、最終利益11億5900万円(同43.6%増)と大幅増益を達成した。営業利益と経常利益は過去最高となった。運用中のタイトルで減損処理を行ったことで特別損失3億8600万円を計上した。

・売上高:108億円(同2.6%増)
・営業利益:22億8100万円(同43.4%増)
・経常利益:21億9200万円(同42.2%増)
・最終利益:11億5900万円(同43.6%増)

各セグメントの業績は以下の通り。

 

ゲーム事業

セグメント売上高は105億1700万円(前期比1.5%増)、セグメント利益は29億0300万円(前期比55.1%増)となった。『ONE PIECEトレジャークルーズ』とみられるが、主力IPタイトルが年間を通じて好調に推移し、収益に貢献した。売上高については、同社主力IPタイトルが好調さを維持したことに加え、昨年度後半にリリースしたタイトルが通期で寄与したこと等により、前期比で増加した。利益については、運用タイトルの増収影響に加え、運用体制の効率化や一部の不採算タイトルをクローズしたこと等で増加した。


メディア事業

セグメント売上高は2億8400万円(前期比67.7%増)、セグメント損失は6億2100万円(前期はセグメント損失2億8000万円)となった。売上高については、Twitterを活用したファンコミュニティ促進サービス『Rooot』の好調に加え、ライトノベルの刊行開始に伴い増加した。利益については、出版・映像やWeb3などの新規事業領域への投資を行っており費用先行が継続しているため、損失額は増加した。

 

■2024年3月期の業績見通し

2024年3月期の業績は、売上高150億円(前期比38.9%増)、営業利益20億円(同12.3%減)、経常利益19億円(同13.3%減)、最終利益11億円(同5.1%減)、EPS38.59円を見込む。

・売上高:150億円(同38.9%増)
・営業利益:20億円(同12.3%減)
・経常利益:19億円(同13.3%減)
・最終利益:11億円(同5.1%減)
・EPS:38.59円

ゲーム事業において運用中タイトルの長期安定的な収益の確保と、新規リリースタイトル3本の着実なヒットによる売上成長、収益源の多様化・積層化を目指していく。

メディア事業では、IPの獲得、開発、育成を目的として昨年10月より開始した、出版・映像領域のライトノベルレーベル「DREノベルス」の刊行を継続的に行うこと、およびコミック・webtoonレーベルの立ち上げを2024年3月期から行うことで、事業規模の拡大を目指す。

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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