カヤック、第1四半期(1~3月)決算は営業益7%増…四半期ベースで過去最高を記録 ハイカジやメタバースなどゲームエンタメ領域が好調

  • カヤック<3904>は、5月11日、2023年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算を発表、ハイパーカジュアルゲーム事業やメタバースなどを中心にゲームエンタメ領域が引き続き好調に推移し、営業利益は四半期ベースで上場来最高を記録した。

    売上高42億1900万円(前年同期比3.8%増)
    営業利益3億8000万円(同7.4%増)
    経常利益4億1600万円(同5.6%増)
    最終利益2億6400万円(同2.9%増)

    サービス別の状況は以下のとおり。

    ①面白プロデュース 売上高4億3700万円(前年同期比13.0%減)
    スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件が増加傾向にある。また、同社の企画力、技術力をもとにクライアントの新製品開発を支援する領域にも進出している。

    ②ゲームエンタメ 売上高25億9600万円(同7.1%増)
    ハイパーカジュアルゲームは、第1四半期期間に新作タイトル『Protect It』『Eating Simulator』の2本を正式にリリースした。新作タイトルを2本リリースしたことに加え、モバイルゲームのダウンロード数の成長速度が回復基調の兆しをみせたことにより、ダウンロード数は直前四半期比3.1%増の約8610万件となった。

    また、第1四半期期間よりメタバース専門部隊をその他サービスよりゲームエンタメサービスに変更している。

    ③eスポーツ 売上高4億7600万円(同6.1%増)
    ウェルプレイド・ライゼストでは、前第4半期期間に計上したeスポーツ大会などの大型受託案件の影響により、第1四半期期間の売上が直前四半期比で減少しているが、下期偏重の事業のため想定内の進捗となっている。一方で、コミュニティに寄り添った運営により、第1四半期期間におけるTonamelの大会開催数は直前四半期比12.9%増の4918件となった。

    ④ちいき資本主義 売上高2億5100万円(同59.9%増)
    第1四半期末時点で、「SMOUT」の累計登録ユーザー数は前連結会計年度末比5.3%増の4.87万人となり、順調に拡大した。「SMOUT」の導入地域数も第1四半期末時点で前連結会計年度末比2.6%増の893地域となり、市場の上限である自治体数約1700地域に対しての導入率が52%となった。また、第1四半期末時点での「まちのコイン」の累計登録ユーザー数は、前連結会計年度末比12.9%増の6.6万人と、こちらも順調に増加した。

    ⑤その他サービス 売上高4億5700万円(同14.0%減)
    ブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2020年上半期に業績が悪化した後、緩やかな回復基調となった。

    ■通期予想は据え置き
    2023年12月期の通期業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高182億円(前期比10.3%増)
    営業利益13億5000万円(同11.4%増)
    経常利益13億5000万円(同10.7%増)
    最終利益8億5000万円(同8.5%増)

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
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