ブシロード、2027年6月期を最終年度とする中期計画　TCG中心に世界展開を加速し売上高を倍増の1000億円、営業利益4倍の133億円を目指す

ブシロード<7803>は、8月14日、2027年6月期を最終年度とする新しい中期経営計画を策定した。売上高を前期(2023年6月期)の実績比で倍増の1000億円、営業利益を4倍の133億円を目指す。また海外売上比率も20％から40％に引き上げる。

最重点領域となるのがトレーディングカードゲームだ。「ヴァイスシュヴァルツ」と「シャドウバースエボルヴ」「カードファイト!!ヴァンガード」に加え、新規タイトルを立ち上げユーザーの裾野を広げる。

各ブランドの多言語版の全世界展開や世界各国のリアルの大会・イベントを開催し、世界戦略を進めていく。同事業の売上を229億円から420億円に引き上げる。

あわせてアジアやヨーロッパ、アメリカなどでTCGの遊び方を教える講習会を各地で開催するほか、自社展示会の開催、「Anime Expo」や「Anime NYC」など大規模イベントへの出展などを通じて海外でのプレゼンス拡大に挑む。

ゲーム事業も83億円から170億円を引き上げる、モバイルゲームに加えて、コンソールゲームにも注力する。モバイルゲームは、採算管理を強化し、新規タイトルは自社タイトルを中心に企画・開発を行っていく考えだ。

他方、コンソールゲームは、マルチプラットフォームとグローバルでの展開を図る。海外で一定のファンのいる他社IPを活用したミドルレンジのタイトルを提供していく。タイトルでポートフォリオを構築し、安定収益の確保を目指す。

このほか、世界的な名作や著名IPを使ったマスクドプレイミュージカルの海外公演の拡大、ライブグッズとフィギュアの世界販売の拡大、プロレスの国内動員の回復と海外版販などにも注力し、それぞれの事業領域の拡大を目指す。