エーアイ<4388>とフュートレック<2468>は、この日(1月16日)、経営統合することで基本合意したことを明らかにした。2024年6月開催の両社の定時株主総会の承認と経営統合に必要な関係当局の許可等の取得を前提として、2024年10月1日に経営統合を行う。経営統合の具体的な方法や統合後の体制については、今後、両社の合併を基本としつつ様々な選択肢の協議及び検討を重ねていく、とした。
両社は、音声関連技術分野を事業の中心とする研究開発企業として事業展開しているが、2019年4月より、業務提携を行い、音声合成技術と音声認識技術を活用した音声対話システムや双方のソリューションを活用した製品化の検討を進めてきた。そして2023年5月に資本業務提携をおこない、エーアイは、フュートレック株式を40.5％を取得していた。
今後は両社のこれまでの事業活動の成果である、顧客基盤や競争優位性のある技術・ソリューションを両社で共有し、「音声合成」と「音声認識」双方に強みを持つことにより、音声関連技術を保有する研究開発企業として、国内の新たなトップランナーを目指していく。
また、フュートレックのもう一つの中核事業であるCRM 事業を中心としたデジタルマーケティング事業と音声関連技術事業の2つを事業の両輪として、企業価値のさらなる向上を図っていく考え。加えて、経営統合によって企業規模の拡大が図られ、より強固な経営基盤の確立や管理部門の統合による経営機能のスリム化により収益力の向上の実現を目指す。
