【ネタバレ注意】『ヘブバン』メインストーリー第五章 前編「魂の仕組みと幾億光年の旅」が2月23日に開幕! 公開されたファイナルトレーラーから今後の展開を考察!


ライトフライヤースタジオとKeyは、ドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド』(以下、『ヘブバン』)において、234日に「ヘブンバーンズレッド2nd Anniversary Party!」を、ベルサール秋葉原にて開催した。また、2416時より実施された無料生放送にて、メインストーリー第五章 前編のファイナルトレーラー「魂の仕組みと幾億光年の旅」を公開。

メインストーリー第五章 前編「魂の仕組みと幾億光年の旅」は、これまでのティザートレーラーにもあった通り、2024年2月23日に配信される。

本稿では、『ヘブバン』をクローズドβテストの時からプレイし続けてきた筆者が、配信されたばかりのメインストーリー第五章 前編ファイナルトレーラーから気になるポイントをピックアップ。これまでのストーリーを振り返りつつ、今後の展開を予想していく。
※なお、ここからはメインストーリー第四章 後編までのネタバレを多分に含んでいるため、まだクリアをしていないという方はここでのブラウザバックを推奨する。

【ヘブバン】メインストーリー第五章前編ファイナルトレーラー「魂の仕組みと幾億光年の旅」


※ここからは、現在公開されている上記のファイナルトレーラーを繰り返し視聴した筆者の主観を中心とした考察であり、確定情報ではない点に注意。また、そういったものが苦手だという方も気を付けていただきたい。


●「月歌の過去」と「九州上陸作戦」が主軸になる?

5分あるファイナルトレーラーは、主に「月歌の過去」と「九州上陸作戦“オペレーション ウエストエンド カルデラ”」を実行する様子が交互に織り交ぜられているように見られる。

まず「月歌の過去」についてだが、今回のトレーラーでは月歌のセリフで「めぐみんは、私を精神世界にダイブさせられるんだ」とあることから、第四章 後編でパワーアップして帰ってきためぐみんの能力がトリガーとなり、月歌に自身の過去を追体験させるような展開が予測できる。

▲生放送では、ファイナルトレーラーを視聴した逢川めぐみ役の伊波杏樹さん(写真右)が「(逢川は)信じるのみで、全部をぶつけることを意識して収録し、想いを乗せました。皆さんに届いたときに、何か温かいものを残せたり、『ヘブバン』に対しての想いがしっかりと刻まれれば良いなと逢川は思っています」とコメント。

●茅森月歌は過去に遭難していた!? 母親と思しき謎の女性も登場

まず始めに気になるのは、やはり月歌と親しそうにする謎の女性の存在だろう。


▲月歌は女性に自分が地球外生命体(キャンサー)と戦っていることを説明している。恐らく、この時点ではまだキャンサーは襲来していないのだろうが、そうすると月歌は何故か未来の出来事を知っていることになる……。

▲子供時代の月歌が幸せそうに過ごす様子も描かれている。

また、トレーラーの中では「茅森月歌はこの日、この浜辺で遭難したんだ」という衝撃のセリフが月歌の口から語られる。これは、第五章 前編のキービジュアルにも深く関わっていそうな事柄であることから、第五章 前編の中でも非常に重要な情報になるのではないだろうか。

▲水の中に沈む月歌。精神世界にダイブする様子を表したものなのか、過去に遭難した時の記憶なのか……?また、服装こそ異なるものの「麻枝准×やなぎなぎ」名義の楽曲を収録したフルアルバム「Love Song from the Water」のジャケット(写真右)ともイメージが近いのも気になるところ。


▲第五章 前編のキービジュアル。これまで、浜辺に佇む月歌が何を表しているのか分からなかったが、過去に起きた“遭難”と深く関係があるのかもしれない。

▲月歌を捜索していると思われる警察や迷彩服の軍人(?)、研究者のような恰好をした男も登場しており、月歌の遭難は事故なのか、それとも人為的な何かの可能性も……?

トレーラー終盤(4:07辺り)には、女性の声で「お母さんはね、いつも想っているのよ」というセリフが挿入されており、この女性が月歌の母親であるとも受け取れる。月歌が遭難した際には形相を変えて必死に探す姿が見られたり、月歌のことを愛おしそうに見つめる眼差しから、この女性にとって月歌が大切な存在であることは間違いがなさそうだが、これまでの二人のやり取りから、どうも母と子だけの関係とは思えない何かも感じさせられる。

▲ホーム画面(写真右)で見慣れた部屋も登場。家具の配置は異なっているが、窓から見える風景が同じことから同様の場所と考えられる。シナリオの枠を飛び出していろんな事柄がリンクしてきたことから、これまで全く触れられてこなかった黒猫の正体や存在意義も明らかになるのだろうか。

●樋口の脱退宣言!? 月歌の姿が見えないシーンに一抹の不安も……

一方、「九州上陸作戦“オペレーション ウエストエンド カルデラ”」は、31A31Bによる共同作戦になるようだ。

31Bが最前線の舞台に立つのはかなり久々で、第二章で起きた部隊長・蒼井えりかの死の悲しみを精神的に乗り越えただけでなく、5人編成にも関わらず31Aと肩を並べられるほどの実力が伴ってきたということを考えると非常に感慨深い。


▲九州のお城といえば最も有名なのは「熊本城」だがこの場所は果たして……。

しかし、今回も順風満帆とはいかないようで、樋口聖華が脱退宣言をするシーンも描かれている。ただでさえ他部隊より1人少ない31Bの人数がこれ以上減ると、戦闘面ではかなり厳しくなるのは明らか。さらに、今回のトレーラーでは、そんな樋口が死に直面するほどのピンチに陥るであろうことも示唆されている。


▲樋口の31B脱退宣言に激怒するいちご。この発言の裏にどのような理由が隠されているのか、現在の情報だけでは推察できないが、これまで通り最上に切ないストーリーに仕上がっていることを期待したい。


▲地面が陥没したことから単独行動を余儀なくされてしまうのだろうか。孤軍奮闘でキャンサーと戦っていそうな樋口の運命は……!

また、31C31D31E31Fもそれぞれに別動隊として動いているであろう様子が見られる。第四章 後編のときのように、今回もセラフ部隊の総力を上げての決戦となりそうだ。



▲前線で戦う31A31Bをサポートしてくれる流れになるのだろうか。


▲そのほか、謎の惑星のような場所に大量のナービィが集まっているシーンも。

そして、樋口の脱退宣言と並んで不安を煽ったのが、月歌のセラフが一刀しか出現しなくなるという事態が発生しているということ。トレーラーの中にはもしかしたら月歌が戦線を離脱しているのではないかと推察できる要素も仄めかされており、ますます不安が募る一方である……。


▲理由は分からないが、月歌が全力を出せないとなると戦力が大幅にダウンしてしまうことは間違いない。セラフについては科学技術研究所に務める樋口が詳しいが、これが先ほどの脱退宣言とも関係があるのだろうか。


▲トレーラー終盤(4:28辺り)には、月歌が二刀を持っているつもりで動いてキャンサーに不覚を取るシーンも。「はっ!しまっ……!」というセリフの続きは、早く知りたくもあり、知るのが怖くもある。

さらに、明らかに強大なキャンサーとの戦闘が描かれているにも関わらず、月歌の姿が見えない点にも謎が残る。


▲今までの中でも最上級にヤバそうなキャンサーを相手にしていることは一目で分かる。

さらに言及すると、31A31Bの共同作戦であるはずのところに、30Gの白河ユイナの姿が見えているのも考察の要素になる。これまで、『ヘブバン』では欠員が出た際に他部隊から臨時で人員を配置することがあった(断章Iの石井色葉や、第四章 後編のビャッコなど)。

もし仮に、何らかの理由で月歌が戦場に出られないような状況になったとすれば、代わりの人員として最適なのは、同じ近接武器を持ち、相応の実力があるユイナ先輩だろう。もちろん、月歌が少数の別動隊を率いて動いている可能性も十分に考えられるが、『ヘブバン』のこれまでの展開や現在見えている情報からはどうしても良くない方向に考えを寄せられてしまう。


▲部隊への指示や31Bとの連携はユッキーが中心となり行っているようだが……。

生放送でトレーラーを見たキャスト陣が感想として口々に「怖い」「遂に来てしまった」という言葉を使っていたのが印象的で、普通、ゲームの新しいシナリオを公開するとなると「楽しみ」が一番にくるはずなのだが、そこは最上の切なさを謳っている『ヘブバン』。簡単にはハッピーエンドを見せてくれないのだろうと予測できることからも、明るく楽しいだけではなく、中には見ていて苦しい場面も訪れると思うと怖さがあるのにも納得がいく。

特に、茅森月歌役の楠木ともりさんは「配信された後、自分がプレイしてどんな気持ちになるか分からない。知っていくことに苦しくなる部分もあると思いますが、非常に温かい気持ちになれるお話だと演じていて感じました」とコメントした。

また、心配なのは月歌だけに限らず、もし月歌がいないとしたらそのせいでピンチを打開できずその間に他のメンバーが……などと考え出したらキリがない。ただ、今後の明るい材料を挙げるとすれば、今回が“前編”であるということ。第四章でも前編でめぐみんが離脱してしまったが、その分、後編で帰ってきたときの感動はひとしおだった。今回は、その中心に立っている人物が主人公の月歌になりそうということからも、『ヘブバン』のキーポイントになるお話になることは間違いない。

もしかしたら、第五章 前編には読んでいて辛くなるようなシーンもあるのかもしれない。いや、キャスト陣の表情やコメントを聞く限り、きっとあるのだろう。しかし、その先にある温かさに触れるため、勇気を持って最上に切ない物語を体験しようではないか。

(取材・文 編集部:山岡広樹)



■関連サイト


©WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS ©VISUAL ARTS/Key

株式会社ビジュアルアーツ(Key)
http://visual-arts.jp/

会社情報

会社名
株式会社ビジュアルアーツ(Key)
設立
1991年3月
代表者
代表取締役 馬場 隆博
決算期
6月
企業データを見る
株式会社WFS
https://www.wfs.games/

会社情報

会社名
株式会社WFS
設立
2014年2月
代表者
代表取締役社長 柳原 陽太
企業データを見る