『学マス』が『ポケポケ』の連続首位をストップ　CAグループの層の厚さを改めて示す　24年11月23日~29日のGoogle Play売上ランキング振り返り

2024年11月23日~11月29日のGoogle Play売上ランキング上位の状況を振り返っていこう。まず、首位争いから見ていくと、前週まで首位を快走していた『Pokémon Trading Card Game Pocket（ポケポケ）』は11月23日に『学園アイドルマスター』に首位を譲り連続首位は17日でストップしたものの、その後は再びポジションを取り戻して1週間を終えた。11月28日と29日は『ポケモンGO』が2位にランクアップしポケモン関連タイトル1-2位となった。

ちなみに、『学園アイドルマスター』は、バンダイナムコエンターテインメントとCAグループのQualiArts(クオリア―つ)が共同開発・運営している。Cygamesはもちろんだが、QualiArts、サムザップ、Colorful PaletteもTOPタイトルを世に送りだしている。いまさら言うことでもないことだが、CAグループのゲーム会社の層の厚さをあらためて感じるところだ。

平日朝の状況は以下のとおり。

■2024年11月25日(月)
■2024年11月26日(火)
■2024年11月27日(水)
■2024年11月28日(木)
■2024年11月29日(金)

■2024年11月25日(月)

11月25日9時現在のGoogle Playのセールスランキングは、ポケモンとクリーチャーズ、DeNA<2432>の『Pokémon Trading Card Game Pocket』が首位をキープした。

ただし、週末に一度、バンダイナムコエンターテインメントの『学園アイドルマスター』に首位を譲る場面があり、連続での首位キープ日数は一度リセットされる形となっている。

さて、そんな中で、サムザップの『呪術廻戦 ファントムパレード』が15位に急上昇してきた。『ファンパレ』は、11月22日にリリース1周年を迎えるとともに、期間限定の新SSRキャラクター「[ゾーン]虎杖悠仁」が登場した「華麗なる幽覧船ガチャ -第1弾-」を開催していることが売上に大きく寄与しているようだ。

出所：Sensor Tower

また、コナミデジタルエンタテインメントの『eFootball』が16位に急浮上してきた。『eFootball』は、ルイス・スアレス選手が新たに本作のアンバサダーに就任することに合わせて、「ビッグタイム: リオネル メッシ」「Epic: ルイス スアレス」「Epic: ネイマール」が11月21日から登場していることが今回の順位上昇の原動力となっているもよう。

出所：Sensor Tower

ほか、タカラトミー<7867>とDeNA<2432>の『デュエル・マスターズ プレイス』や、Yostarの『アズールレーン』などがトップ30に復帰した。

■2024年11月26日(火)

11月26日9時現在のGoogle Playのセールスランキングは、トップ30圏内に動きがなく、ポケモンとクリーチャーズ、DeNA<2432>の『Pokémon Trading Card Game Pocket』の首位が続いた。

無料ランキングに目を移してみると、Dream Gamesの新作『ロイヤルキングダム（Royal Kingdom）』が3位に入っている。Dream Gamesはカジュアルパズルゲーム『ロイヤルマッチ』で知られるトルコのゲーム開発会社。本作『ロイヤルキングダム』は、マッチ3パズル・アドベンチャーゲームとなっており、『ロイヤルキングダム』同様のヒットを記録することができるのか注目される。

また、無料ランキング10位にガンホー<3765>の新作スマートフォン向けMMORPG『ラグナロクX』がランクインしている。『ラグナロクオンライン』のシリーズ最新作となる本作は、海外で先行してリリースされ、人気を博しているタイトルであり、満を持しての日本上陸となる。リリース直後は無料ランキング2位でのスタートとなっており、現在91位のセールランキングでもどこまで順位を上げてくるのか、今後の動向を見守りたい。

■2024年11月27日(水)

11月27日9時現在のGoogle Playのセールスランキングは、前日に続きトップ30圏内に動きがなく、ポケモンとクリーチャーズ、DeNA<2432>の『Pokémon Trading Card Game Pocket』が首位をキープした。

無料ランキングを見てみると、前日11月26日にNetEase Gamesが正式サービスを開始した新作『魔女のふろーらいふ』が28位とトップ30圏内に入ってきた。『魔女のふろーらいふ』は、「魔女×温泉×スローライフ」をテーマにしたアカツキゲームスのオリジナルIPプロジェクトのスマートフォンゲーム。2023年5月にNetEase Gamesによるゲーム開発・配信が発表されており、約1年半の開発期間を経て、リリースされたことになる。

まずはユーザーのすそ野を広げつつ、売上も伸ばしていくことができるのか、今後の動向が大いに注目される。

■2024年11月28日(木)

11月28日9時30分現在の国内Steam売上ランキング(ゲームカテゴリー)は、ポケモンとクリーチャーズ、DeNAによる『Pokémon TCG Pocket』が首位をキープした。先週末に連続首位がいったん途切れたが、仕切り直してからこれで4日連続となる。「強い施策を打っても首位を取るのが難しくなっており、予想以上に壁が厚いと感じる」(スマホゲームのマーケター)という声もあった。上位陣に大きな変動はないが、今回、『Pokémon GO』が2位にランクアップしたことで、「ポケモン」関連タイトルが1、2位独占となった。

また、無料ランキングをみると、スクウェア・エニックスの新作『エンバーストーリア』が『Pokémon TCG Pocket』に次ぐ2位にランクアップ。本作は、魔獣はびこる試練の大地レンゴクを舞台に、敵勢力とのバトル、大型魔獣の討伐など大規模な集団（同盟）戦闘が楽しめるストラテジックRPG。スマートフォンだけでなくPC(DMM)向けにも同時リリースしており、今後の活躍が期待される。

■2024年11月29日(金)

11月29日9時現在のGoogle Playのセールスランキングは、ポケモンとクリーチャーズ、DeNA<2432>の『Pokémon Trading Card Game Pocket』が首位をキープした。

ランキングの動きで目立ったのは、前日の243位から一気に12位に飛び込んできたYostarの『雀魂‐じゃんたま‐』だ。『雀魂』は、11月25日のメンテナンス後より、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』とのコラボを開催しており、「浅倉 透」「樋口円香」「福丸小糸」「市川雛菜」がコラボ雀士として登場していることなどが売上に大きく寄与しているようだ。

出所：Sensor Tower

また、HoYoverseの『ゼンレスゾーンゼロ』が前日の46位から28位に浮上してきた。『ゼンゼロ』は、11月27日13時より、限定S級エージェント「ライト(撃破・炎)」の変調受信確率がUPした独占チャンネル「栄光の残り火」を開催していることが今回の順位上昇につながっているもよう。

出所：Sensor Tower

ほか、バンダイナムコエンターテインメントとアカツキゲームスの『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』がトップ30に復帰した。