バンダイナムコフィルムワークス、グローバル拡大戦略を推進 海外ファンにも「推し活」の場を提供 グループ会社と連携しIP育成にも注力

バンダイナムコフィルムワークスは、この日(9月24日)、ニュースレターを公開し、2025-2027年度中期計画の重点戦略と取り組んでいる「グローバル事業の拡大」を紹介している。展開地域の拡大だけでなく、海外ファンがIPの魅力をより深く知り、長く楽しめるように、ライセンス事業の強化やタッチポイントの増加を多角的に行う。
同社は、豊富なIPを基に、国や地域に合わせたライセンス戦略を展開しており、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の劇場公開時に旧作『機動戦士ガンダムSEED』シリーズを同時配信するなど、新旧ファン双方に訴求している。また、500タイトル以上の作品を体系的にまとめたライセンスカタログを整備し、現地パートナーと連携しながら地域に合わせたIP展開を実現している。

▲『カウボーイビバップ』(1998 年)は海外ファンも多い

▲アジアで人気の『サイバーフォーミュラ』シリーズ(1991 年)
さらに、海外ファンが「推し活」が楽しめる場を提供するため、グッズ展開、ショップ展開、現地イベントなどを通じて、作品世界により深く入り込める環境を整備している。Anime Expo2025では『ワンパンマン』ブースが盛況で、ギネス世界記録も達成した。

バンダイナムコグループ各社との連携も強化しており、Bandai Namco Toys & Collectibles America Inc.(BNTCA)との協業でNew York Comic Con(NYCC)でガンダムシリーズのプロモーション施策を展開予定。また、バンダイナムコエクスペリエンスが企画・プロデュースするCross Storeでのポップアップイベントも検討している。

▲Bandai Namco Cross Store Camden,London
ガンダムシリーズの海外展開は特に重要で、今年、『機動戦士 Gundam ジークアクス GQuuuuuuX』ではAnime ExpoとJapan Expoに横断してイベントを実施し、大きな反響を呼んだ。10月にはNYCCに合わせて「Gundam Film Festival」も開催される。


日本のコンテンツ産業におけるアニメの輸出額は、ゲームに次ぐ第2位であり、同社も海外売上比率が高いことから、今後もスピーディーかつ長期的な視点でのグローバル展開が必要としている。北米でのIP展開を見据えたBandai Namco Filmworks America, LLCの設立や、LEGENDARYとの共同でのガンダムハリウッド実写映画の制作も進め、「世界中を感動の渦に巻き込む"いいもの"を届けていく」ことを目指している。
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコフィルムワークス
- 設立
- 1976年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 浅沼 誠