【中国・bilibiliランキング(10/9)】『3年Z組銀八先生』が初登場1位、『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』再生数が急伸【スパイスマート調査】

2025年10月9日時点のbilibiliアニメランキングには、トップ20のうち9作がこの秋スタートの新作アニメとなり、先週の6作品からさらに増加した。

ランキングのトップは『3年Z組銀八先生』。マンガ『銀魂』のスピンオフ小説をベースとした作品である。先週までトップ100圏外だったが、一気に首位へと急上昇した。bilibili上ではまだユーザー評価が非公開となりコメントもついていないものの、中国のアニメレビューサイト「Bangumi」（※）では「私の青春だ」「すべてが懐かしい」など、原作『銀魂』シリーズのファンを中心に好意的な声が多く見られる。

続くトップ5には『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』『暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが』『父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者。』『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』が並び、この配信が始まったばかりの秋アニメ作品の初動の勢いが感じられる。

なかでも『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』は、先週時点で14万回だった再生数が、わずか1週間で260万回近くまで伸びた。「Bangumi」では「ヒロインが強くて美しく、格闘シーンも迫力満点！格闘が最高！」などのコメントが並び、主人公の”悪役令嬢が正義の拳をふるう姿に、視聴者が爽快感を感じていることがわかる。

また『暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが』も配信開始から1週間で再生数およそ90万回を突破しており、こちらも今後のランキング推移が期待されるほか、同じく先週トップ3入りを果たした『野生のラスボスが現れた！』も、同様に90万回近く再生数を維持しており、秋シーズンの注目タイトルの一つになりそうである。

▲ピンク色タイトルは2025年秋アニメ
※順位・・・bilibiliが独自に集計したプラットフォーム上の総視聴数、コメント(弾幕)数、フォロワー数、ユーザー評価などを総合的な表した指標。視聴者人数が少ない場合の総合評価は表示されないため「未評価」と記載
※bilibili動画アニメランキングから実写作品を除外して表示。そのため実際のbilibili順位数字とは異なる場合がある

bilibili動画は中国の大手動画プラットフォームの1つで、最新の日本アニメの放送権を積極的に取得し、独占配信も多い。またbilibiliにおける総視聴数、ユーザー評価などが独自集計されているランキングは中国市場における日本アニメのトレンドを知る有力な指標となっている。

※「Bangumi」について
中国にはbilibiliのほかにも日本アニメや映画・ゲームなどのレビューサイトがいくつかあり、こちらも日本発のコンテンツに対する中国ユーザーの口コミを確認できるサービスとして参考となる。
「Bangumi」は日本のアニメ・ゲーム・漫画を中心にしたオタク向けレビューサイト。アダルトコンテンツなどのニッチジャンルにも対応している。特徴としてはユーザーの関心が日本発コンテンツに集中し、その情報量や踏み込んだ考察・レビューなどからコアファンに適した設計になっている。

株式会社スパイスマートでは、アニメ・漫画など日本発IPを活用したゲーム展開を支援する一環として、中国における日本アニメの人気動向を定期的に調査・分析しています。IPビジネスや市場分析にご関心のある企業のご担当者様は、ぜひお問い合わせください。

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©空知英秋･大崎知仁／集英社･「3年Z組銀八先生」製作委員会