【中国・bilibiliアニメランキング(10/24)】『3年Z組銀八先生』が3週連続首位、『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』が急上昇トップ10入り

2025年10月17日時点のbilibiliアニメランキングでは、トップ10のうち7作品が今期の新作で占められた。秋アニメが本格的に勢いを増し、先週でほとんどの夏アニメ作品が最終話の配信を終えたことから視聴者の関心が一気に秋クールへと移った印象だ。

首位を3週連続で守ったのは『3年Z組銀八先生』。マンガ『銀魂』のスピンオフ小説を原作とした作品で、シリーズとして安定した人気でbilibili内で秋アニメを代表する存在として定着しつつある。2位の『薫る花は凛と咲く』は夏アニメ作品だが、先週ついに最終話が配信され1週間で約400万回再生を記録。今週のトップ20の中で最も多く視聴された作品となった。bilibili内でも「久しぶりに見た真実のラブストーリー」など好評価コメントが寄せられた。

今週最も勢いを見せたのは『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』。前週から10ランクも順位を上げ、一気にトップ10入りを果たした。再生数は約270万回に達し、第1話配信時点から2倍以上の伸びを示している。本ランキングでは実写・特撮作品は除いているが、bilibili上ではこれまで仮面ライダー関連作品は継続的にランキング上位に入り続けている。中国レビューサイト「Bangumi」では「少年時代の仮面ライダーへの憧れと中年になってからの諦め、そしてそれが再燃する情熱がとても胸を打つ」（実際の投稿はこの何倍もの長文）という非常に熱いレビューも見られ、比較的年齢層の高い視聴者との親和性が高い作品といえる。

また『元祖！バンドリちゃん』も11ランクも急上昇した。bilibiliコメント欄には「好好好」「神！」といった熱量の高いリアクションが並び、「全シーズン見たけどこれが一番」との声も見られた。新作ミニアニメながら今期作品の中でも高評価となっており、中国で根強い人気を誇る『BanG Dream!』シリーズらしさが発揮されているようだ。

▲ピンク色タイトルは2025年秋アニメ
※順位・・・bilibiliが独自に集計したプラットフォーム上の総視聴数、コメント(弾幕)数、フォロワー数、ユーザー評価などを総合的な表した指標。視聴者人数が少ない場合の総合評価は表示されないため「未評価」と記載
※bilibili動画アニメランキングから実写作品を除外して表示。そのため実際のbilibili順位数字とは異なる場合がある

bilibili動画は中国の大手動画プラットフォームの1つで、最新の日本アニメの放送権を積極的に取得し、独占配信も多い。またbilibiliにおける総視聴数、ユーザー評価などが独自集計されているランキングは中国市場における日本アニメのトレンドを知る有力な指標となっている。

※「Bangumi」について
中国にはbilibiliのほかにも日本アニメや映画・ゲームなどのレビューサイトがいくつかあり、こちらも日本発のコンテンツに対する中国ユーザーの口コミを確認できるサービスとして参考となる。
「Bangumi」は日本のアニメ・ゲーム・漫画を中心にしたオタク向けレビューサイト。アダルトコンテンツなどのニッチジャンルにも対応している。特徴としてはユーザーの関心が日本発コンテンツに集中し、その情報量や踏み込んだ考察・レビューなどからコアファンに適した設計になっている。

株式会社スパイスマートでは、アニメ・漫画など日本発IPを活用したゲーム展開を支援する一環として、中国における日本アニメの人気動向を定期的に調査・分析しています。IPビジネスや市場分析にご関心のある企業のご担当者様は、ぜひお問い合わせください。

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©空知英秋･大崎知仁／集英社･「3年Z組銀八先生」製作委員会