ゲーム株概況　グリーなどに反動高狙いの買い　「ヤフー無料化」で市場の関心はネット広告関連へ

グリーは前の日の終値に比べて41円（5.7％）高い761円で取引を終えた。官報によると、利益の絶対額は小規模ながら、子会社の業績は順調のようだ（関連記事）。

また、ヤフー<4689>が7日に通販サイトの出店料や売上手数料を無料とする施策を打ち出したことで、市場ではネット広告関連株が人気化している。出店料を無料にする一方、「広告収入を収益源として成長させる方針であることから、ネット広告企業の業績が伸びるとの思惑が出ている」（松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト）という。ヤフーは９日、同社の通販サイトへの出店希望数が「爆増」し、わずか一日で「Yahoo!ショッピング」の新規ストア出店希望数は通常の数百倍となる約1万件を達成、新たに受付を開始した「個人」の出店希望数は約1万6千件にものぼったと発表した。
 

サイバーエージェント<4751>も広告事業に着目した買いが入っているといい、9日は126円（4.6％）高い2891円で取引を終えた。

市場の関心はネット広告株に移っており、新興企業が上場する東証マザーズ市場の売買代金ランキング首位は広告サービス会社のアドウェイズ<2489>だった。前日まで首位だったコロプラ株の売買はやや減少し、株価もきょうは小幅に下げた。

モブキャスト<3664>が大幅高。終値は214円（12.6％）高い1914円。買い材料はないものの、韓国でのゲーム展開が報道されて以降、ここ数日は株価の変動率が大きくなっており、短期的な市場参加者の関心が高まっているようだ。 

以下、10日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）