DeNA、第2四半期は営業利益17%減の320億円…国内モバコイン消費の低迷や新作の開発費などで

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、本日(11月7日)、第2四半期(4~9月期)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益998億円(前年同期比2.0%増)、営業利益320億円(同17.4%減)、四半期純利益184億円(同14.9%減)だった。

 


同社では、内製・協業タイトルの不振が主たる要因となり、ゲーム内で使用される「モバコイン」の消費が低迷する一方、海外「Mobage」でモバコインの消費が北米を中心に増加した。海外分の貢献から売上収益は前年同期比でプラスを確保した。

国内外で積極的にゲームタイトルの強化を図っていることにより、売上原価や販売管理費が増加したことに加え、利益率の高い国内「Mobage」の内製・協業タイトルでの売上収益が減少したため、営業利益、四半期純利益は減益となった。


(1)ソーシャルメディア事業
ソーシャルメディア事業は、、売上収益852億万円(同0.2%増)、セグメント利益331億円(同14.0%減)となった。国内「Mobage」のモバコイン消費は、前年同期比4.7%減の1051億2600万円だった。内製・協業タイトルから新たなヒット作を生み出せていないことが利用低迷の主たる要因としている。

 


また、海外「Mobage」のモバコイン消費は、内製・協業タイトル、サードパーティ提供タイトルそれぞれで増加し、約1億5500万ドルになった。海外でのMobage事業は下記スライドのように赤字となった模様。
 



(2)EC事業
EC事業は、売上収益89億円(同9.8%増)、セグメント利益19億円(同18.3%減)だった。総合ショッピングサイト「DeNAショッピング」の第2四半期の取扱高が212億円(前年同期比3.1%増)となり、有料法人会員店舗数も4778店(前年同期末比600店増)に増加した。オークションサイト「モバオク」は、第2四半期末の有料会員数が98万人(同9万人減)となった。

 

■第3四半期の業績予想

2014年3月期の見通しは非開示。第3四半期累計の見通しを発表しており、売上収益1431億円(前期比4.7%減)、営業利益438億円(同25.3%減)、四半期利益261億円(同22.0%減)とした。また第3四半期会計期間(10~12月期)は、売上収益433億円(前四半期比9%減)、営業利益117億円(同22%減)を見込む。


 
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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