ゲーム株概況　エイチームが連日で上昇、NHNとの提携期待続く　 ミクシィは3日連続でS安

12月13日の東京株式市場でエイチーム<3662>株が大きく上昇した。前日の決算発表は業績期待を高めるような内容ではなかったが、引き続き、韓国のNHNエンターテインメントとの資本業務提携を好感した買いが続いているという。新作ゲームへの期待が浮上しているアエリア<3758>も上げた。もっともミクシィ<2121>株の急落を受けて、ゲーム株は全体的に売られる銘柄が目立った。

エイチームは前日比810円（13.5％）高の6830円で取引を終えた。一時は取引制限値幅の上限（ストップ高）まで買われた。2014年7月期第1四半期（8～10月）の営業利益は、新作ゲームの広告費などが重荷となり、前年同期比、前四半期（5～7月）比、ともに大きく減益となった。もっとも、決算説明会で林高生社長は、今後は新作リリース時の広告費用が減るなか、月商1億円規模に成長した新作『レギオンウォー』がしっかり利益に寄与してくるとみていた。 NHNエンターテインメントとの提携でLINEやKakao Talkといったメッセンジャー向けアプリの投入が加速するとの期待から、買いが続いている。ただ、説明会でアナリストは、開発費用や、LINE向け手数料による利益率低下などを懸念していた。

アエリアの終値は79円（6％）高の1391円。前日はリリースしたiOS端末向けリズムRPG『ヴァリアスモンスターズ』（関連記事）への期待感が一部で浮上しているようだ。なお、App Storeでの国内ゲーム無料ダウンロードランキングは80～100位で推移している。

ミクシィはきょうも売り注文が膨らみ、取引制限値幅の下限（ストップ安）である1000円（16.5％）安の5060円で取引を終えた。ストップ安となるのは3日連続。確固とした業績の裏付けがないまま、値動きを材料とした短期資金の流入で株価が押し上げられていた反動が出ている。


以下、13日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
エイチーム	3662	6,830	810	13.46%
アエリア	3758	1,391	79	6.02%
ドリコム	3793	162,000	6,700	4.31%
ケイブ	3760	3,620	140	4.02%
日本ファルコム	3723	1,097	27	2.52%
エイティング	3785	2,096	26	1.26%
クルーズ	2138	3,800	15	0.40%
コナミ	9766	2,489	8	0.32%
カプコン	9697	1,914	5	0.26%
マーベラスＡＱＬ	7844	778	1	0.13%
ＧＭＯインターネット	9449	1,307	0	0.00%
ディー・エヌ・エー	2432	2,100	-3	-0.14%
コロプラ	3668	2,859	-5	-0.17%
ボルテージ	3639	1,284	-3	-0.23%
セガサミーＨＤ	6460	2,683	-13	-0.48%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,845	-17	-0.91%
任天堂	7974	12,580	-120	-0.94%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,060	-24	-1.15%
オルトプラス	3672	2,383	-35	-1.45%
アクセルマーク	3624	778	-12	-1.52%
ネクソン	3659	968	-17	-1.73%
モブキャスト	3664	1,369	-34	-2.42%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,702	-68	-2.45%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,210	-35	-2.81%
日本一ソフトウェア	3851	817	-28	-3.31%
ＫＬａｂ	3656	777	-32	-3.96%
ガンホー	3765	70,100	-2,900	-3.97%
サイバーエージェント	4751	4,255	-205	-4.60%
グリー	3632	1,043	-51	-4.66%
ミクシィ	2121	5,060	-1,000	-16.50%