コーエーテクモゲームスは、2013年12月18日に同社のプレス向け会議室で、新作ブラウザゲーム『大航海時代V』の記者発表会を開催した。
本作は、1999年に発売された『大航海時代IV』から15年ぶりのシリーズ最新作となる。『大航海時代』シリーズの主要な要素を活かしつつ、シリーズ作品をプレイしたことが無い人でも気軽に遊べるように大胆なアレンジを施し、ブラウザゲームとして全く新たな面白さを追及したとのこと。
記者発表会当日は、コーエーテクモゲームス専務取締役の小林伸太郎氏が登壇したほか、本作のプロデューサーを務める同じくコーエーテクモゲームスの竹田智一氏が、ゲームの詳細や魅力についても語った。また、スペシャルゲストを招いてのトークセッションも展開。
本稿では、そんな待望の海洋冒険シミュレーションRPG最新作の発表会模様をお届け。
発表会の冒頭には、コーエーテクモゲームス専務取締役の小林伸太郎氏が登壇して、『大航海時代V』の制作経緯について語ってくれた。
本作は、1999年に発売された『大航海時代IV』から15年ぶりのナンバリングタイトルとなる。これまでは、パッケージ販売やインストールなどを要する形であったが、本作ではブラウザゲームとしてのサービス開始を予定。
今回ブラウザゲームでサービスする意図について、小林氏は次のように語った。「皆さんご存知のように、いまのゲーム市場はスマートフォンなどの普及によって、ユーザーのプレイ環境が様々な広がりを見せています。それに対応していくため、あらゆるプラットフォーム・デバイスでもお客様に楽しんでいただけるために、本作をブラウザゲームで制作しました」。
インストールなどの手間を解消して、PCを持つ誰もが簡単で手軽に遊べるために、今回のブラウザゲームとしての制作に行き着いたようだ。さらに同氏は、「今後は様々なプラットフォームでの展開も予定しています。そして、近い将来はスマートフォンのネイティブアプリ版としても提供するように鋭意製作中です」と、モバイル化の視野も明らかにした。
ここからは、『大航海時代V』のプロデューサーを務めるコーエーテクモゲームスの竹田智一氏が登壇して、本作の概要や魅力について、スライドと実際のプレイ映像を交えて解説してくれた。
竹田氏は、本作について「15年ぶりのナンバリングタイトルですが、『大航海時代』シリーズの特徴でもある“交易”、“探検”、“海戦”の3本柱はしっかりと継承しており、シリーズ伝統の自由度の高いプレイはブラウザでも楽しめます」と、プラットフォームが変わっても、シリーズの醍醐味が失われていないことを言及。
さらに、新要素について同氏は、「本作では、“マルチ・ポルトラーノ”というシステムを導入しました。ポルトラーノとは、イタリア語で海図という意味です。これがマルチ……すなわち海図が複数存在することになります。想像していたものが本当の世界だったら……という「If...(もしも)」の世界を体感できます」とコメント。こちらについては、後ほど詳細を紹介。
それでは、『大航海時代V』のゲーム概要について紹介。
『大航海時代』シリーズは、かつてヨーロッパの船乗りたちが、風だけを頼りに世界じゅうを疾走した“大航海時代”を舞台に、探検・交易・海戦を通じて富と名声をつかみとっていく海洋冒険シミュレーションRPG。一提督であるプレイヤーが、複数の船を所有して船団を指揮していく。竹田氏も挙げたように、シリーズ伝統の3要素である探検・交易・海戦も存在。ここでは、その3要素について紹介。
■シリーズ伝統の要素① 交易
交易では、世界の港で様々な交易品を購入して、それらを船に積み込み、ほかの港に運んで売りさばくことによって、大金を稼いでいく楽しみがある。船ごとに様々な交易品を選んで、船いっぱいに積み込んだら出航……するのだが、洋上に出ると様々なイベント・アクシデントが起こる。
・港ごとにそれぞれ設定された交易品を売買し、利益を稼ぐ。
・投資によって都市を発展させれば新しい交易品が出ることも。
・船の性能や航海士の交易能力により、積載できる交易品の量が変化。
▲交易イメージ
▲洋上移動イメージ
■シリーズ伝統の要素② 探検
世界中の陸地には、上陸できる拠点が無数に存在。拠点を見つけたら上陸して調査をすることで、遺跡を発見することができる。遺跡は発掘調査が可能で、ここではアイテムを見つけたり、発見物を見つけることが可能。しかし、所々に罠も仕掛けられているため、航海士のヒントを頼りに掘り進めていく必要がある。なお、見つけた発見物は、王宮に報告することで多額の報酬や名声を得られる。
・未知の海域を探索し、探検の本拠となる「拠点」を発見。
・拠点をベースに調査を行い、遺跡を発見。
・さらに遺跡を発掘することにより、珍しい事物やアイテムを入手可能。
■シリーズ伝統の要素③ 海戦
『大航海時代』シリーズの花形とも言える海戦。洋上で海賊に遭遇すると、最大5隻 vs 5隻のバトルが展開される。海戦では、相手艦隊の陣容や戦術を見て、あらかじめ自分の艦隊を編成しておくことが可能。戦術同士は相性関係があり、船や航海士にも戦術ごとの適正もある。これを見ながら実際の海戦で戦況を見ながら、提督として適切な判断を都度していくのだ。
なお、航海士の強力なスキルが発動すると形成逆転するため、航海士を育成することも重要なポイントとなってくる。もちろん戦闘に勝利すると、戦利品として様々なアイテムや金貨などを獲得できる。
・最大5隻 vs 5隻の3Dバトル。
・刻々と変化する戦況に、的確な指示で戦術を変更。
・乗船させている戦闘航海士のスキルが発動し、一気に逆転することも。
▲海戦イメージ
本作の世界観は、実際の世界地図を採用していた従来シリーズと異なり、世界の地形が変わってしまう可能性がある。
プレイヤーは、ゲームを進行していくと世界の一部を描いた海図を手に入れられるのだが、同じ場所の海図でも複数の海図が存在して、そのどれを採用するかによって、実際の地形も変化していくのだ。これがマルチ・ポルトラーノ(複式海図)システム。
もちろん史実の地形を採用すれば、本来の世界を再現することも可能。しかし、地形が変化することで、ゲームにも多大な影響を与えていく……。たとえば、海図のように地中海と北海が直につながっていると、交易の利益が莫大なものになったりとか、遺跡を容易に発見できるなど、自分のプレイに併せて最適な海図を探し出すという全く新しい遊び方ができるのだ。
ドーバー海峡が地続きに? ピレネー山脈が海峡に? 世界がどんなに広がっても見知らぬ海域が存在することになり、いつまでも新鮮な旅を味わうことができる。
▲マルチ・ポルトラーノ_イベリア半島変化前(写真左)と変化後(写真右)
多彩なキャラクターによるストーリーや、無数のクエストがゲームを盛り上げる。長編シナリオモードでは、シリーズに縁のあるロッコをはじめ、探検商人のジュピトル、トレジャーハンターのソニアら本作オリジナルメンバーに加えて、プレイヤーの旅を手助けする航海士として、アン・ボニーやマゼラン、ニュートンなど史実の有名人多数のキャラクターが100名以上登場。
航海士は、船ごとに探検担当、交易担当、海戦担当と最大3名配置することができ、能力は艦隊で合計され、さまざまなプレイに影響する。また、航海士は、育成によってレベルを上昇させて各能力を上げるだけでなく、スキルを強化したり、さらには航海士ごとに用意された列伝クエストを進めることで、潜在能力を引き出すことができる。なお、プレイヤーが請け負うクエストは、海賊討伐から遺跡調査、用心の警護や借金の取立てなど多岐にわたっており、世界各地で自由に請け負うことが可能だ。
▲メイン画面
▲イベント会話
■登場人物
▲、ジュピトル・フェルナンデス、ソニア・デラクルス
▲アン・ボニー、バルバロス・ハイレディン
▲フェルディナンド・マゼラン
■造船と改装
プレイヤーが操る船は、自分で造船することが可能。船の種類は、大砲、装甲版、船首像、紋章ほか、それらを兼用できる万能タイプまで40種類以上。海戦では遠距離攻撃がタイプから、打ち合いが得意な砲撃タイプ、敵船に乗り込む白兵タイプなど、戦術ごとに明確な特徴を持っており、大砲、船首造などの装備で性能や見た目もカスタマイズ可能。なお、船はほかのプレイヤーと売買することもできる。
■投資と国際関係
世界各地の都市に投資をすることで、国家の勢力図を変えたり、都市を発展させて新しい交易品を出現させることができる。さらに、自分が肩入れする国家を自由に選んで、その国家に協力することで、王宮から特別な依頼を受けることも可能。ちなみに依頼を達成すると爵位を得られることができて、国家の外交政策にも口出しすることができる。
■酒場娘たち
また、本シリーズのお約束として、世界各地の港にいる酒場娘との出会いもある。彼女たちに冒険談を披露したり、各地で発見したお宝をプレゼントしたりと、各国のいろいろなタイプの女性と交流できることも本作の大きな魅力となっている。
▲酒場娘1、2
▲酒場娘3、4
ゲーム概要解説の最後に、竹田氏から本作の目指すテーマが発表された。「ずばり、“変わり続ける世界”を皆様にご提供し続けることになります。マルチプラとフォームという新たな試みとして、航海士の皆様にこれまでには無かった全く新しい『大航海時代』をお楽しみいただけると確信している」と、力強いコメントをしてくれた。
なお、今後の展開として、『大航海時代 Online』とのコラボを発表。本作を事前登録することで、『大航海時代 Online』の特別アイテム、貴重な品々が当たるくじ引き券・プレミアムロットがプレゼントされる。サービス開始後に交易、探検、海戦を織り交ぜた多種多様な運営イベントを開催予定であることも言及。
ここで、スペシャルゲスト・海洋冒険家の白石康次郎さんを交えたトークショーが催された。白石さんは、海洋冒険家として26歳のときに世界一周を果たしたほか、数々のヨットレースでも優勝や記録更新などの実績を持つ。また、本の執筆やラジオ、テレビにも出演されて多岐にわたって活躍。
ひとり、帆船で大海原を渡る白石さんは、まさに『大航海時代』の世界を、リアルに体現しているお方。そんなノンフィクションたっぷりのトークショーでは、ゲームの世界とリアルによる相違点などについて展開されたが、どうやら概ね変わりはないとのこと。
「大航海時代って、15世紀中~17世紀中の出来事ですが、船の帆を貼って重りを付けるなど、やっていることは今と対して変わらないです」と白石さん。そして、航海中のトラブルに聞かれた白石さんは、「リアルに海賊に襲われたことかな」と笑いながら答えた。
「夜に船内で寝てたら、外国人ふたりが泳いできたんですよ。ナイフは本物でピストルはおもちゃだって分かりました。“マネー出せ”と言われましたが、私は武道をやっていたこともあり、何故か船に木刀を積んでいたんですよね。そして木刀を振り上げたら、もう海賊は飛び込んで逃げていきました。いまだにシンガポール、ソマリア沖にはリアル海賊がいます。皆さん気をつけてください、そんな機会はないと思いますが(笑)」と、少々お堅かった発表会の場内を笑いに包んでくれた。
また、今回の新要素でもある「マルチ・ポルトラーノ」について白石さんは、「冒険心を沸き立たせるシステムですね。昔は地図が無かったんですよ……。“ここに行こう!”じゃなくて、“ここに何かあるんだろう!”というワクワクした探究心で行動していく楽しみがあったと思います。プレイヤーには、こうしたワクワクした気持ちで遊べるんじゃないでしょうか」とコメントしてくれた。
そして最後に『大航海時代V』を心待ちにしているユーザーに対して、「本作には、新しい未開の地を開拓する楽しみがあります。いま地球は、便利なサービスによって全てスキャンされて見れてしまいますが、やっぱゲームの中には夢があると思っています。この作品で、自分の地図をみんなで作って、自分なりの夢を膨らませていただければ幸いです」と、的確な魅力を語ってくれた。
発表会の最後には、コーエーテクモゲームスの執行役員・藤田一巳氏が、『大航海時代V』のサービス開始を予定しているコミュニティサイト「my GAMECITY」の最新情報と開催中のキャンペーンについて発表した。
最新情報では、「my GAMECITY」のスマートフォン版を、2013年12月19日(木)16:00より本格始動することを発表。ローンチには『100万人の三國志 Special』、『のぶニャがの野望』、『カードコレクション』のほか、新作『100万人の超ワールドサッカー!』も登場。「PC・スマートフォンで同じアカウントで遊ぶことができます」と藤田氏。
⇒『100万人の超ワールドサッカー』について
⇒「my GAMECITY」キャンペーンについて
「my GAMECITY」のスマートフォン版が本格始動することにあたり、今後ますますコーエーテクモゲームスのモバイルタイトルの登場に拍車がかかっていくことだろう。
『大航海時代V』は、コミュニティサイト「my GAMECITY」で今冬サービス開始予定。
しかしながら、“今冬”と曖昧な表現であることを察したプロデューサーの竹田氏が、最後の最後に「年が明けて間もなくお届けできるよう頑張っています」とコメント。おおよそ2014年1月中には、船の帆を広げて大海原に旅立てそうだ。
■関連サイト
『大航海時代V』公式サイト
『大航海時代V』前登録フォーム
「my GAMECITY」
©コーエーテクモゲームス All rights reserved.
本作は、1999年に発売された『大航海時代IV』から15年ぶりのシリーズ最新作となる。『大航海時代』シリーズの主要な要素を活かしつつ、シリーズ作品をプレイしたことが無い人でも気軽に遊べるように大胆なアレンジを施し、ブラウザゲームとして全く新たな面白さを追及したとのこと。
記者発表会当日は、コーエーテクモゲームス専務取締役の小林伸太郎氏が登壇したほか、本作のプロデューサーを務める同じくコーエーテクモゲームスの竹田智一氏が、ゲームの詳細や魅力についても語った。また、スペシャルゲストを招いてのトークセッションも展開。
本稿では、そんな待望の海洋冒険シミュレーションRPG最新作の発表会模様をお届け。
■「スマートフォンアプリ版も鋭意制作中です」
発表会の冒頭には、コーエーテクモゲームス専務取締役の小林伸太郎氏が登壇して、『大航海時代V』の制作経緯について語ってくれた。
本作は、1999年に発売された『大航海時代IV』から15年ぶりのナンバリングタイトルとなる。これまでは、パッケージ販売やインストールなどを要する形であったが、本作ではブラウザゲームとしてのサービス開始を予定。
今回ブラウザゲームでサービスする意図について、小林氏は次のように語った。「皆さんご存知のように、いまのゲーム市場はスマートフォンなどの普及によって、ユーザーのプレイ環境が様々な広がりを見せています。それに対応していくため、あらゆるプラットフォーム・デバイスでもお客様に楽しんでいただけるために、本作をブラウザゲームで制作しました」。
インストールなどの手間を解消して、PCを持つ誰もが簡単で手軽に遊べるために、今回のブラウザゲームとしての制作に行き着いたようだ。さらに同氏は、「今後は様々なプラットフォームでの展開も予定しています。そして、近い将来はスマートフォンのネイティブアプリ版としても提供するように鋭意製作中です」と、モバイル化の視野も明らかにした。
■プラットフォームは変われど、本作の醍醐味はそのまま…
ここからは、『大航海時代V』のプロデューサーを務めるコーエーテクモゲームスの竹田智一氏が登壇して、本作の概要や魅力について、スライドと実際のプレイ映像を交えて解説してくれた。
竹田氏は、本作について「15年ぶりのナンバリングタイトルですが、『大航海時代』シリーズの特徴でもある“交易”、“探検”、“海戦”の3本柱はしっかりと継承しており、シリーズ伝統の自由度の高いプレイはブラウザでも楽しめます」と、プラットフォームが変わっても、シリーズの醍醐味が失われていないことを言及。
さらに、新要素について同氏は、「本作では、“マルチ・ポルトラーノ”というシステムを導入しました。ポルトラーノとは、イタリア語で海図という意味です。これがマルチ……すなわち海図が複数存在することになります。想像していたものが本当の世界だったら……という「If...(もしも)」の世界を体感できます」とコメント。こちらについては、後ほど詳細を紹介。
それでは、『大航海時代V』のゲーム概要について紹介。
【ゲーム概要】シリーズ伝統の3要素と自由度を実現!
『大航海時代』シリーズは、かつてヨーロッパの船乗りたちが、風だけを頼りに世界じゅうを疾走した“大航海時代”を舞台に、探検・交易・海戦を通じて富と名声をつかみとっていく海洋冒険シミュレーションRPG。一提督であるプレイヤーが、複数の船を所有して船団を指揮していく。竹田氏も挙げたように、シリーズ伝統の3要素である探検・交易・海戦も存在。ここでは、その3要素について紹介。
■シリーズ伝統の要素① 交易
交易では、世界の港で様々な交易品を購入して、それらを船に積み込み、ほかの港に運んで売りさばくことによって、大金を稼いでいく楽しみがある。船ごとに様々な交易品を選んで、船いっぱいに積み込んだら出航……するのだが、洋上に出ると様々なイベント・アクシデントが起こる。
・港ごとにそれぞれ設定された交易品を売買し、利益を稼ぐ。
・投資によって都市を発展させれば新しい交易品が出ることも。
・船の性能や航海士の交易能力により、積載できる交易品の量が変化。
▲交易イメージ
▲洋上移動イメージ
■シリーズ伝統の要素② 探検
世界中の陸地には、上陸できる拠点が無数に存在。拠点を見つけたら上陸して調査をすることで、遺跡を発見することができる。遺跡は発掘調査が可能で、ここではアイテムを見つけたり、発見物を見つけることが可能。しかし、所々に罠も仕掛けられているため、航海士のヒントを頼りに掘り進めていく必要がある。なお、見つけた発見物は、王宮に報告することで多額の報酬や名声を得られる。
・未知の海域を探索し、探検の本拠となる「拠点」を発見。
・拠点をベースに調査を行い、遺跡を発見。
・さらに遺跡を発掘することにより、珍しい事物やアイテムを入手可能。
▲探検イメージ
■シリーズ伝統の要素③ 海戦
『大航海時代』シリーズの花形とも言える海戦。洋上で海賊に遭遇すると、最大5隻 vs 5隻のバトルが展開される。海戦では、相手艦隊の陣容や戦術を見て、あらかじめ自分の艦隊を編成しておくことが可能。戦術同士は相性関係があり、船や航海士にも戦術ごとの適正もある。これを見ながら実際の海戦で戦況を見ながら、提督として適切な判断を都度していくのだ。
なお、航海士の強力なスキルが発動すると形成逆転するため、航海士を育成することも重要なポイントとなってくる。もちろん戦闘に勝利すると、戦利品として様々なアイテムや金貨などを獲得できる。
・最大5隻 vs 5隻の3Dバトル。
・刻々と変化する戦況に、的確な指示で戦術を変更。
・乗船させている戦闘航海士のスキルが発動し、一気に逆転することも。
▲海戦イメージ
【ゲーム概要】本作の新要素…「マルチ・ポルトラーノ」システム
本作の世界観は、実際の世界地図を採用していた従来シリーズと異なり、世界の地形が変わってしまう可能性がある。
プレイヤーは、ゲームを進行していくと世界の一部を描いた海図を手に入れられるのだが、同じ場所の海図でも複数の海図が存在して、そのどれを採用するかによって、実際の地形も変化していくのだ。これがマルチ・ポルトラーノ(複式海図)システム。
もちろん史実の地形を採用すれば、本来の世界を再現することも可能。しかし、地形が変化することで、ゲームにも多大な影響を与えていく……。たとえば、海図のように地中海と北海が直につながっていると、交易の利益が莫大なものになったりとか、遺跡を容易に発見できるなど、自分のプレイに併せて最適な海図を探し出すという全く新しい遊び方ができるのだ。
ドーバー海峡が地続きに? ピレネー山脈が海峡に? 世界がどんなに広がっても見知らぬ海域が存在することになり、いつまでも新鮮な旅を味わうことができる。
▲マルチ・ポルトラーノ_イベリア半島変化前(写真左)と変化後(写真右)
【ゲーム概要】航海士の数だけ紡がれる“列伝クエスト”…登場キャラ100名以上
多彩なキャラクターによるストーリーや、無数のクエストがゲームを盛り上げる。長編シナリオモードでは、シリーズに縁のあるロッコをはじめ、探検商人のジュピトル、トレジャーハンターのソニアら本作オリジナルメンバーに加えて、プレイヤーの旅を手助けする航海士として、アン・ボニーやマゼラン、ニュートンなど史実の有名人多数のキャラクターが100名以上登場。
航海士は、船ごとに探検担当、交易担当、海戦担当と最大3名配置することができ、能力は艦隊で合計され、さまざまなプレイに影響する。また、航海士は、育成によってレベルを上昇させて各能力を上げるだけでなく、スキルを強化したり、さらには航海士ごとに用意された列伝クエストを進めることで、潜在能力を引き出すことができる。なお、プレイヤーが請け負うクエストは、海賊討伐から遺跡調査、用心の警護や借金の取立てなど多岐にわたっており、世界各地で自由に請け負うことが可能だ。
▲メイン画面
▲イベント会話
■登場人物
▲、ジュピトル・フェルナンデス、ソニア・デラクルス
▲アン・ボニー、バルバロス・ハイレディン
▲フェルディナンド・マゼラン
【ゲーム概要】造船に投資、お約束の酒場娘などの多彩な要素も満載
■造船と改装
プレイヤーが操る船は、自分で造船することが可能。船の種類は、大砲、装甲版、船首像、紋章ほか、それらを兼用できる万能タイプまで40種類以上。海戦では遠距離攻撃がタイプから、打ち合いが得意な砲撃タイプ、敵船に乗り込む白兵タイプなど、戦術ごとに明確な特徴を持っており、大砲、船首造などの装備で性能や見た目もカスタマイズ可能。なお、船はほかのプレイヤーと売買することもできる。
■投資と国際関係
世界各地の都市に投資をすることで、国家の勢力図を変えたり、都市を発展させて新しい交易品を出現させることができる。さらに、自分が肩入れする国家を自由に選んで、その国家に協力することで、王宮から特別な依頼を受けることも可能。ちなみに依頼を達成すると爵位を得られることができて、国家の外交政策にも口出しすることができる。
■酒場娘たち
また、本シリーズのお約束として、世界各地の港にいる酒場娘との出会いもある。彼女たちに冒険談を披露したり、各地で発見したお宝をプレゼントしたりと、各国のいろいろなタイプの女性と交流できることも本作の大きな魅力となっている。
▲酒場娘1、2
▲酒場娘3、4
■テーマは「変わり続ける世界」
ゲーム概要解説の最後に、竹田氏から本作の目指すテーマが発表された。「ずばり、“変わり続ける世界”を皆様にご提供し続けることになります。マルチプラとフォームという新たな試みとして、航海士の皆様にこれまでには無かった全く新しい『大航海時代』をお楽しみいただけると確信している」と、力強いコメントをしてくれた。
なお、今後の展開として、『大航海時代 Online』とのコラボを発表。本作を事前登録することで、『大航海時代 Online』の特別アイテム、貴重な品々が当たるくじ引き券・プレミアムロットがプレゼントされる。サービス開始後に交易、探検、海戦を織り交ぜた多種多様な運営イベントを開催予定であることも言及。
■「リアル海賊とも戦いました」…海洋冒険家・白石康次郎さんを交えたトークショー
ここで、スペシャルゲスト・海洋冒険家の白石康次郎さんを交えたトークショーが催された。白石さんは、海洋冒険家として26歳のときに世界一周を果たしたほか、数々のヨットレースでも優勝や記録更新などの実績を持つ。また、本の執筆やラジオ、テレビにも出演されて多岐にわたって活躍。
ひとり、帆船で大海原を渡る白石さんは、まさに『大航海時代』の世界を、リアルに体現しているお方。そんなノンフィクションたっぷりのトークショーでは、ゲームの世界とリアルによる相違点などについて展開されたが、どうやら概ね変わりはないとのこと。
「大航海時代って、15世紀中~17世紀中の出来事ですが、船の帆を貼って重りを付けるなど、やっていることは今と対して変わらないです」と白石さん。そして、航海中のトラブルに聞かれた白石さんは、「リアルに海賊に襲われたことかな」と笑いながら答えた。
「夜に船内で寝てたら、外国人ふたりが泳いできたんですよ。ナイフは本物でピストルはおもちゃだって分かりました。“マネー出せ”と言われましたが、私は武道をやっていたこともあり、何故か船に木刀を積んでいたんですよね。そして木刀を振り上げたら、もう海賊は飛び込んで逃げていきました。いまだにシンガポール、ソマリア沖にはリアル海賊がいます。皆さん気をつけてください、そんな機会はないと思いますが(笑)」と、少々お堅かった発表会の場内を笑いに包んでくれた。
また、今回の新要素でもある「マルチ・ポルトラーノ」について白石さんは、「冒険心を沸き立たせるシステムですね。昔は地図が無かったんですよ……。“ここに行こう!”じゃなくて、“ここに何かあるんだろう!”というワクワクした探究心で行動していく楽しみがあったと思います。プレイヤーには、こうしたワクワクした気持ちで遊べるんじゃないでしょうか」とコメントしてくれた。
そして最後に『大航海時代V』を心待ちにしているユーザーに対して、「本作には、新しい未開の地を開拓する楽しみがあります。いま地球は、便利なサービスによって全てスキャンされて見れてしまいますが、やっぱゲームの中には夢があると思っています。この作品で、自分の地図をみんなで作って、自分なりの夢を膨らませていただければ幸いです」と、的確な魅力を語ってくれた。
■コミュニティサイト「my GAMECITY」のスマートフォン版も始動
発表会の最後には、コーエーテクモゲームスの執行役員・藤田一巳氏が、『大航海時代V』のサービス開始を予定しているコミュニティサイト「my GAMECITY」の最新情報と開催中のキャンペーンについて発表した。
最新情報では、「my GAMECITY」のスマートフォン版を、2013年12月19日(木)16:00より本格始動することを発表。ローンチには『100万人の三國志 Special』、『のぶニャがの野望』、『カードコレクション』のほか、新作『100万人の超ワールドサッカー!』も登場。「PC・スマートフォンで同じアカウントで遊ぶことができます」と藤田氏。
⇒『100万人の超ワールドサッカー』について
⇒「my GAMECITY」キャンペーンについて
「my GAMECITY」のスマートフォン版が本格始動することにあたり、今後ますますコーエーテクモゲームスのモバイルタイトルの登場に拍車がかかっていくことだろう。
『大航海時代V』は、コミュニティサイト「my GAMECITY」で今冬サービス開始予定。
しかしながら、“今冬”と曖昧な表現であることを察したプロデューサーの竹田氏が、最後の最後に「年が明けて間もなくお届けできるよう頑張っています」とコメント。おおよそ2014年1月中には、船の帆を広げて大海原に旅立てそうだ。
■関連サイト
『大航海時代V』公式サイト
『大航海時代V』前登録フォーム
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会社情報
- 会社名
- 株式会社コーエーテクモゲームス
- 設立
- 1978年7月
- 代表者
- 代表取締役会長(CEO) 襟川 陽一/代表取締役社長(COO) 鯉沼 久史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高681億700万円、経常利益341億6600万円、最終利益268億5200万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 非上場