アプリマーケティング研究(1) 最近流行の事前予約サービスを比較してみた(Android編)

昨今、アプリプロモーションの王道となっていたリワード広告だが、リジェクトリスクやブースト広告の効果悪化もあり、ブースト以外の広告手法が注目されている。そのなかで現在最も注目されている手法が事前予約サービスだ。

当初から事前予約以外のユーザと比較して事前予約ユーザーは課金率が倍になるなど、質の良いユーザが獲得できる手法として注目を集めていたが、獲得数の規模は小さなものだった。しかし、「フルボッコヒーローズ」の35万人や「サウザンドメモリーズ」の4万5000人など大規模な予約を獲得するアプリも出始めている。予約からのインストール率は35~50%と言われており、初速のブーストと同等またはそれ以上の効果も見込める広告手法としてますます注目が集まっている。

今週はAndroidの主な有償の事前予約サービスを案件の獲得数などから比較してみた。プロモーション担当者はぜひ参考にしてほしい。


■主要事前登録サービス一覧(Android)


■案件数・予約数比較(Android)



■同一案件予約数比較(Android)




各サービスの掲載方法や登録方法を補足しておく。特徴的なものとしては、「イチハヤ」など予約案件を一括登録できるサービスもあれば、「ゲームギフト(ハヤトク)」のように記事を作成してサービスについて詳細を掲載しているメディアもある。

最後に事前予約サービスを広告費のリクープの視点で見ると、現状の事前予約サービス経由のインストール率は35~50%、平均CPIでみると600円以下となる傾向がある。事前予約サービス以外の経路で獲得したユーザと比較しても、事前登録経由のユーザのLTVは高く、初期インストールの獲得によるブースト効果も得られることを考えると、事前予約サービスへの出稿は広告費の回収が行いやすいメニューだと言える。

このことから考えると自社サイトでの予約受付とあわせて、すべての事前予約サービスへの出稿を行っても良いと考えられるだろう。



■執筆者紹介
森山 晃義
国内初のネイティブソーシャルゲームに特化した集客スタジオ、株式会社AppBroadCast 事業戦略室 室長。モバイル広告の黎明期からモバイル広告業務に携わる。プラットフォーム系SAPのプロモーションマネージャーを経て、ネイティブアプリのデベロッパーではGoogleトップデベロッパーの認定に尽力。2013年8月より現職にてゲーム集客戦略の支援を手掛ける。

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