【セガネットワークス発表会】『Noah Pass』の事業戦略…進む異業種協業 講談社との電子コミックでの協業や、メタップスとの提携などが発表に


セガネットワークスは、2月19日、東京都内で「セガネットワークス メディアカンファレンス2015 Winter」を開催した。既にその内容をお伝えした新作発表会(関連記事)のほか、盛りだくさんの内容となったが、今回の記事では、同社の提供するスマートデバイス向けアプリのためのマーケティング支援ツール『Noah Pass(ノア・パス)』の事業戦略についての話を取り上げたい。

『Noah Pass(ノア・パス)』の事業戦略は、前回の続き、同社の上席執行役員 事業本部長である岩城農氏が行った。まずは『Noah Pass』の直近の実績の説明などが行われ、2015年2月の実績で、参加社数は88社、参加アプリ数は395、総ユーザー数は8912万、MAUは1072万まで拡大したとのことだ(MAUは1月末時点)。「無料」「効果的」「OPEN」という強みを生かした事業展開が着実に浸透していることが見て取れよう。

続いて、前回より今後のビジョンとして打ち出した「異業種協業」について、新たな発表が行われた。以下はその内容を紹介したい。
 

■マンガボックスと相互総客を実施、講談社との協業も発表


まず、1つ目は、電子コミックとの協業だ。会場では、実例としてマンガボックスと「恋と嘘」の相互総客を実施したことを紹介した。実績として相互に20万件以上の総客があったという。

こうした「ゲーム」と「コミック」の親和性の高さを意識した上で発表されたのが、講談社との電子コミックでの協業だ。まだ具体的な協業内容についての発表はなかったものの、会場では、講談社の第三編集局 週間少年マガジン編集部の橋本脩氏が登壇した。
 

■独自分析サービスなどを拡張した「Dash Board」の発表


続いて2つ目として、スマホゲームユーザーのデータをもとに、分析を行い、独自レポートや独自サービスを行う『Noah Pass Dash Board』の情報が公開された。同社は、ゲーム運営に活用できるリアルな分析データを、「スマホゲームユーザー解体新書」として白書化しているが、その延長線上のサービスということになる。

また、これに絡んで2つの事業提携についても紹介された。1つはメタップスと戦略的業務提携(関連記事)で、メタップスのアプリ開発者向けプラットフォーム「metaps」のデータ分析メニューである「Metaps Analytics」と「Noah Pass」の融合により、「Dash Board」の分析データの充実につなげるという。

もう1つが、データセクションとの業務提携で、こちらはメディア別接触ランキングなど、ビッグデータの異業種交流を加速させていくとしている。
 

なお、「Dash Board」については、β版を4月1日より提供介するとしている。


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株式会社セガ
https://www.sega.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社セガ
設立
1960年6月
代表者
代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
決算期
3月
直近業績
売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)
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