新規上場企業の紹介…マイネット（東証マザーズ・3928）

同社は、2006年6月に株式会社マイネット・ジャパンとして設立、同年7月に国内初のソーシャルニュースサイト「newsing」(ニューシング)をリリースした。スマートフォンゲームに進出したのは、2012年で9月にまずはmixi版『ファルキューレの紋章』をリリース、2014年からはスマートフォンゲームのリビルド事業を開始した。なお、現社名であるマイネットへの社名変更は2013年1月に行っている。

現在の事業は、スマートフォンゲーム事業の単一セグメントとなっており、その中身はリリース済のスマートフォンゲームをゲーム事業者から買収ないしは協業という形で再生・運営を行う「リビルド事業」と、自社で開発したスマートフォンゲームタイトルを運営する「自社ゲーム事業」に区分される。

「リビルド事業」では、2015年10月末現在、6本のスマートフォンゲームを展開している（11月からはさらに2本が追加）。さらに、協業型リビルドとして、ゲーム事業者からの協業により運営しているタイトルは2015年10月現在で6本となっている。
 
一方、「自社ゲーム事業」では、前述の『ファルキューレの紋章』のほか、『エンジェルマスター』の提供を行っている。
 
業績は、「リビルド事業」への注力とともに急変貌を遂げる見通しだ。2015年12月期は第3四半期までの累計（1～9月）で売上高18億7979万円、営業利益3983万円、経常利益3549万円、四半期純利益1535万円と2014年12月期通期の実績を大きく上回ってきている。さらに2015年12月期通期の予想については、売上高28億8900万円、営業利益1億3200万円、経常利益1億3000万円、当期純利益8300万円を見込んでおり、足元の第4四半期は売上高、利益とも大きく拡大する予算編成となっている。
 
上場に伴う手取り概算金は、新株発行で10億60万円と第三者割当増資で2億1360万円となり、合わせて約12億円が調達されることになる。その主な用途は、新規スマートフォンゲームタイトルの獲得費用として、2016年12月期に4億8000万円、2017年12月期に3億2000万円を充当するほか、人員採用の費用として、2016年12月期に6100万円、新規獲得人員の人件費として、2016年12月期に3億5320万8000円を充当する予定としている。

また、想定発行価格は1株あたり1680円で、上場時の発行済株式総数320万3900株で計算すると、想定時価総額は53億8255万2000円となる。


〈連結業績予想〉 注）単位は百万円。2015年10月3日付で1対100株の株式分割を実施しており、一株利益は分割修正を考慮した数字


〈会社概要〉
本社＝東京都港区北青山二丁目11番3号
ＵＲＬ＝http://mynet.co.jp/
社長＝上原 仁
設立＝2006年6月14日
発行済株式数＝320万3900株（上場時）
資本金＝6億2563万円（2015年11月16日現在）
大株主＝上原仁95万7500株（32.99％）、グリー51万7500株（17.83％）、B Dash Fund ２号投資事業有限責任組合25万6000株（8.82％）、セガゲームス20万9000株（7.20％）、嶺井政人20万3200株（7.00％）、新生企業投資株式会社12万9400株（4.46％）、笠原健治10万4000株（3.58％）、SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合8万5000株（2.93％）、橋詰大造5万3700株（1.85％）、住友商事5万株（1.72％）


〈上場要項〉
公開株式数＝98万2100株（公募＝60万株、売出し＝25万4000株、オーバーアロットメントによる売出し＝12万8100株）
仮条件＝1500円～1680円
ブックビルディング期間＝12月4日～12月10日
公開価格＝12月11日決定予定
申込期間＝12月14日～12月17日
払込期日＝12月18日
売買単位＝100株
主幹事証券＝大和
監査法人＝新日本有限責任監査法人