【ゲーム株概況(5/12)】好材料相次いだDeNAが大幅高 『うたプリ』リズムゲーム化でブロッコリーとKLabも高い 決算期待でマイネットも急騰

5月12日の東京株式市場では、日経平均株価は4日続伸。前日比67.33円高の1万6646.34円で取り引きを終えた。米国株安や為替の円高の進行を嫌気して、朝方は売り優勢となり、一時は200円を超える下げとなる場面もあった。為替が円安に振れたことや、減益予想を発表したトヨタが下げ渋ったことで安心感が広がり、輸出関連株を中心に買い優勢となった。

こうしたなか、ゲーム関連株はディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が大幅高となった。前日比226円高の2043円で取り引きを終えた。前日5月11日に発表した2016年3月期の連結決算において、第4四半期期間(1~3月)が四半期推移(QonQ)での増収増益を達成したほか、決算説明会において、任天堂<7974>との協業の進捗が明らかになったこと、『ONE PIECEサウザンドストーム』など新作の寄与で今期の第1四半期(4~6月)は営業益で66%増と底打ち反転の動きが鮮明になる見通しであることなどが市場から好感された。また、キュレーションプラットフォームが下期から黒字転換の見通しとなっており、新たな成長ドライバーとして期待されていることも評価材料となった。

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また、ブロッコリー<2706>も朝方から買われ、一時ストップ高となるなど急騰した。前日5月11日にKLab<3656>との業務提携の第一弾サービスとなるスマートフォン向けリズムアクションゲームアプリ『うたの☆プリンスさまっ♪Shining Live』の共同開発を発表したことが材料視されている。1月に両社が提携を発表し、新作アプリの開発を行うとしていた時から「うたプリ」関連の新作タイトルでは?との思惑があったが、今回正式に発表されたことであらためて株価を刺激する格好となっている。同様に、KLabも高い。

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マイネット<3928>も14%を超える上昇となった。前日比630円高の5110円で取り引きを終えた。同社は、この日の引け後に決算発表を控えており、決算への期待から買いが入った模様だ。発表した第1四半期(2016年1~3月期)の決算は、売上高13億5600万円(前四半期比QonQ25%増)、営業利益7100万円(同32%減)、経常利益6700万円(同29%減)、最終利益4400万円(同44%減)だった。先行投資を行ったことで、QonQでは減益となった模様だ。第2四半期まで投資を継続し、下期から"収穫"を行っていく考えのようだ。
 


■ゲーム関連株一覧
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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