InstaVR、米国シリコンバレーのVCから資金調達…ファンドのネットワークを使った迅速な世界市場の開拓が目的

InstaVRは、米国シリコンバレーのベンチャーキャピタル「The Venture Reality Fund」を割当先とする第三者割当増資を行ったと発表した。調達金額は非開示。
 

The VR Fundは、VRのスタートアップへの投資を専門とする米国シリコンバレーのベンチャーキャピタル。ジェネラルパートナーのTipatat氏は世界のVR市場を俯瞰する業界マップ「VR Industry Landscape」の作成 / 公開を行なうなど世界のVR界の第一人者として知られている。同じくジェネラルパートナーのMarco氏はウォルト・ディズニー(米)が出資するVRコンテンツ制作企業のJauntの取締役会オブザーバーを務めるなどVRに精通したベテラン投資家だ。

InstaVRは、調達した資金の使途について、The VR Fundの持つ豊富なVRの知見と世界的なネットワークを活用し、日本発の360度VRマーケティングソリューション「InstaVR」の迅速な世界市場開拓を行う、と説明している。市場開拓施策の第一弾として、スタートアップの登竜門「TechCrunch Disrupt SF 2016」(米国：サンフランシスコ)、世界最大級のデジタルマーケティングExpo「dmexco 2016(digital marketing exposition and conference)」(ドイツ：ケルン)、を含む世界有数のカンファレンスに連続出展するワールド・ツアーを開始するという。

同社は8月にもグリーベンチャーズをリードインベスターとして、Colopl VR Fund(コロプラネクスト2号ファンド投資事業組合)を割当先とした総額約2億円の第三者割当増資を実施している。今回北米VCからの資金調達で得た知見とネットワークを活用し、2016年内に10,000社への「InstaVR」の導入を目指す、としている。

「InstaVR」は2016年1月「CES 2016」での製品発表後、北米の主要展示会に出展し、現在までに世界100ヶ国、2,000社に利用されている。利用者層は世界有数の企業から中小・ベンチャー企業まで幅広く、業種としては、不動産、設計 / 建設、観光 / 博物館、広告代理店、コンテンツ制作会社、企業の中の部門では販促部署での需要も。

導入事例としては、アメリカを代表する世界最大級の博物館であるスミソニアン博物館や2016年リオデジャネイロオリンピックのグランドデザイン、シンガポールの商業施設群マリーナ・ベイの設計など有数の建設物を多数手がけている世界最大級の設計 / 建設グループAECOMにも利用されている。


【InstaVR】
http://instavr.co/
「InstaVR」はウェブベースのVR体験作成 / 配信 / 分析ツール。VR集客やVR販促などに活用できる。顧客転換まで可能なVR体験を360度(全天球)画像 / 動画を使って簡単に作成し、Web / iOS / Android / Gear VRなど幅広い端末にVR体験を配信、さらに利用者の注視点を同梱のヒートマップで分析し体験を改善することができる。「InstaVR」の基本バージョンは無料。有償版は月額＄199 USDから利用可能。


【InstaVR株式会社】
会社名 ：InstaVR株式会社
(CANDLIFY VR Technologies株式会社から2016年6月社名変更)
http://instavr.co/
所在地 ：東京都中央区日本橋箱崎町1-2
代表者 ：芳賀 洋行(代表取締役)
設立日 ：2015年12月
事業内容：InstaVR株式会社は2015年12月に設立。日本発(東京都中央区)のバーチャル・リアリティに特化したテクノロジー企業。VR作成・配信・分析ツール「InstaVR」の開発・運営を行っております。日本本社を核とし、米国、カナダ、インド、ブラジルなど複数国のメンバーで構成されるグローバル企業だ。