アソビモは、9月15日の東京ゲームショウのステージイベントで、新作スマートフォン向けオンラインゲーム『BTOOOM!オンライン（仮）』の発表会を開催し、今冬リリースすることを明らかにした。ステージには、本作プロデューサーの林氏（写真）が登壇し、ゲームのプレゼンテーションを行った。また今回、原作者である井上淳哉さんもデモプレイのためにステージに登場する場面もあった。
本作は、井上さんが『月刊コミック@バンチ』で連載中に人気漫画作品『BTOOOM！』を題材とする本格3D対戦ゲーム。孤島に連れてこられた主人公たちがBIMと呼ばれる「爆弾」を使って殺し合う作品となっている。
特徴的な作品だが、今回、ゲーム化にあたって、原作世界を再現するのではなく、スマートフォン向けに最適化する"再構築"を行ったことを明かした。林氏は、最初は再現しようとしたものの、「しっくりこない」ため、原作の井上さんに相談したところ、「ゲームが面白くなるのならば、何をしてくれてもいい」と話してくれたという。
さて、具体的には、「ステルスボンバーアクション」となっている。BIM（爆弾）を使って戦うもので、原作と少し異なり、チップを5枚集めることが勝利条件となる。
他のプレイヤーを倒してICチップを奪うだけでなく、違った手段でも集められるという。他のプレイヤーにダメージを与えたり、アイテムを集めたりすることで、チップデータと呼ばれるものを集めることができる。これを使ってICチップに変換できるようになるそうだ。
物陰などに隠れながら、慎重に相手を狙う必要があるが、失敗すると自分の場所が相手に知られてしまい、窮地に陥ることになる。戦わずにひたすらアイテムを集めてチップ生成を行っていくことでも上位に入れるようだ。
攻略ポイントは「うまく立ちまわること」だ。レーダーを使って他のプレイヤーの位置を把握してマップ上に落ちているアイテムを回収したら、誰も居ないところに移動してBIMを合成して補給して戦いに備える、といった動きが求められると想定しているとのこと。敵を倒すよりも生き残ることを再優先するといいという。
本作は原作とはパラレルワールドが舞台となる。原作キャラたちは、テスト版BTOOM!で戦っており、プレイヤーたちは正式版BTOOM!に参加させられている設定となる。坂本竜太やヒミコららは別のところで戦っており、原作で死んでしまったキャラが登場する可能性もある。
このゲームでは、プレイヤーは、キャラクターのカスタマイズが自由に行える。性別や顔、髪型、髪の色、瞳の色、体型、肌の色など自由に設定することができる。もちろん、「みなさんの期待しているところもカスタマイズできる」（林氏）。
BIMについては、原作に登場したBIMのほか、ゲームオリジナルのBIMも登場する予定。フィールドに落ちているアイテムを集めて合成することで、新たなBIMの生成もしくは強化が行える。合成もしくは生成は、バトル中に行う必要がある。バトル中のためスキが生まれやすいので注意が必要だ。
なお、原作者の井上氏をはじめ、コミックバンチ編集部、新潮社からゲーム開発にあたって全面的に協力を得ているという。アバターのデザインについては、井上氏が担当しているそうだ。またゲームのチューニング＆デバッグには、高橋名人率いるドキドキグルーヴワークスからのサポートも得ているそうだ。
（編集部 木村英彦）
©井上淳哉2009/新潮社
