【AnimeJapan2017】『Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト』前編! 事案発生のお知らせ

3月の25日と26日、東京ビックサイトで開催されたAnimeJapan2017において、『Fate/Grand Order』(以下FGO)のVR『Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト』の体験イベントが行われた。

統合されてからAnimeJapanに名前が変わり、今年で第四回を迎える同イベントは、毎年その顔を変えて世相が反映されてきた。今年はゲーム系統の盛り上がりがやや強く、中でもFGO関係は会場全体でARイベントを取り扱うなど、集ったファンの熱い想いも見え隠れ。それに伴い、対応に追われるスタッフにも熱意がこもっていた。

さて、当媒体はVRの媒体であるため、やはり切り口はそちらに傾くのが筋であろう。まずはVRのレポ、そしてブース全体のレポだ。とは言えVRのレビューなどは写真的にも面白いものではないし、エロティズム溢れる変た……趣味的レポはすでに流れているため、ここはCOOLかつ論理的に体験をまとめたいと思う。
 

■まずは『Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト』レポ

ブースの体験スペースは一人ひとり区切られたもので、PlayStationVRを使用。コントローラーであるPlayStation Moveも一部用いてプレイする。

スタートして視界に広がるのは、カルデアにあるマイルーム。たまに監獄になったり誰かが飾り付けしたりしてカオスな状況にも陥るいつもの場所だ。
 

見渡すと、ロッカーの中にカルデアの魔術礼装が。そしてその下にはダンボールの中に無造作に詰め込まれた聖晶石……ていうか意外とでかいなこれ。野球のボールくらいある。

などと普段見る事のできない自室を満喫していると、廊下から「先輩」と呼び掛ける声が聞こえてきた。折角のVRなのだから、ここはぐだではなく自分として認識しよう。お入りマシュ。
 

うむ、やはり眼鏡マシュはいいよね。普段社長絵に慣れているせいか肩幅や黒タイツに包まれた足の細さは気になるが、マシュは158cm46kgという壁職にあるまじきハイスペックなので仕方ない。そもそもVRでは、「想像」と「仮想空間での実際」とのギャップがかなりあるのだ。これはTVタレントを実際に見た時と同じ感覚だろう。

しかしこのマシュ、所作が実にあざとい。普段テキストで流れる「せんぱい」のセリフすらもあざとい。夏イベCMのサマーでバケーションな「せーんぱい」が眼前で展開されると言えば分かっていただけるだろうか? VRの良さというのはプレゼンスにあり、この要素は「人気キャラクター」と非常に相性がいいのだ。当然、我らがなすびちゃんもこの条件に合致する。
 

新訓練を試したいというダ・ヴィンチちゃんからの連絡に際して指差し確認をする仕草などもあり、正直辛抱堪らん。

また、コンテンツとして用意された「マイルーム生お着替え」「エロハプニング」での相乗効果もブーストをかける。作品によっては殴られる事もある場面だが、癒し系な対応をされるのでこちらまで気恥ずかしくなるのは必至であった。
 

場面変わって、次は体育館。そう、小学校や中学校にあるものと同じ体育館だ。これがもう見事に体育館で、校章があるべきところにはカルデアのロゴが。

そして眼前にはキービジュルのトレーニングウェア(概念礼装「パーソナル・トレーニング」)を身にまとったマシュ。自分は座ったままなのでどこか親目線で目の前にいる彼女の姿を追ってしまう。

また、メガホンを手渡される際に見える自らの右手には令呪が確認できた。あれ、令呪使えたりする? とも思ったが、どうやらこれはデザインのよう。エロ可愛いポーズをさせる野望はここに潰えた。

 

トレーニングの内容として示されたのは、敏捷性アップでQuick、平衡感覚アップでArts、筋力アップでBusterだ。朝方のプレス体験会ではBusterを選んでしまったが、実は筆者、個人で応募して当選したので、2回目はArtsを体験してみた。

ちなみにBusterを選択するとたわわ揺れなダンスとなるが、画面がやや遠いのが難点。ちょっと分かりづらいが、コマンドカードグラもトレーニングウェアに変更されている。

先ほど手渡されたメガホンからは星やハートや紙吹雪が飛び出る仕掛けになっており、これはどちらかと言うとダンス向け、カラオケにおけるタンバリン的な機能だ。

そして、

「次は絶対Artsを選んでみてください!」

と開発陣が自信を持ってお届けする平衡感覚アップは、本当に、掛け値なしに、あざとくてたわわでマシュマロなものであった。

マシュが乗っているのはバランスボール。何がとは言わないが揺れる。揺れるのだ。否、揺れているのは筆者の心かも知れない。知れないが揺れているのは間違いない。揺れる。

今回は別としてVR機器にはアイトラッキングが付いているものもあるため、そう簡単にマシュマロやら股間やらに目を向けてなるものか、変態おじさんと罵られるのはノーサンキュー、いっつそーくーると努力はすれど、まあ無駄だよね。揺れてるもの。視界の中に動くものがある。

猫だって犬だって見ちゃうさ。これは野生の本能であり、筆者の精神性にはなんら問題がない事を明記しておく。事案ではない。例えボールに乗っているマシュの色っぽい吐息に反応していてもだ。

最後にマシュがバランスボールからすっ転んで自分の股ぐら(足元)に頭からダイブしてくるので、体験者はさぞ驚いた事だろう。人間にはパーソナルスペースがあり、あまり近付かれると体が反応してしまう。

VRは臨場感と実存感に優れているため、その点で言っても効果的なアクションである。現実世界だって可愛い女の子が照れながらグッと近寄ってきたらドキドキするでしょう? したがって2.5次元でしない道理がない。

この後は演舞的にマシュの凛々しいブレイブチェインが行われてマスターはのされてしまうのだが、その後、アラートと共にダ・ヴィンチちゃんが現れて「厄介な事件」が起きてしまう。

それに対処するため、「行きましょう、せんぱい!」とマシュに差し伸べられた手を取り、マスターは立ち上がるのであった。

この際、画面に複数のアラート表示と意味ありげな%表示が示されたが、これが次の亜種特異点「アガルタ」となるのか、それとも26日に発表された「ぐだぐだ明治維新」となるのかは分からないし、ひょっとしたらCCCかも知れない。

しかしTYPE-MOONは何かと情報を関連付ける事があるため、あれにも意味があると考えている。そう、いつの日か路地裏イベも来るに違いないのだから。

などと思いつつ、VR開発責任者へのインタビューへレイシフトだ。

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(取材・文 : ライター  平工泰久)
(取材・編集 : 編集部 和田和也)
 
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