コナミ、ハドソンを株式交換で完全子会社化　ソーシャル・スマートフォン事業に資源集中

コナミ<9766>は、1月20日、ハドソン<4822>を株式交換による完全子会社化を行うと発表した。3月8日開催予定のハドソンの臨時株主総会の決議によって、株式交換契約の承認を受けた上で、コナミは株主総会の承認を受けない簡易株式交換として行う、としている。効力発生日は4月1日。ハドソン株式は、ジャスダックの上場廃止基準に抵触するため、3月29日に上場廃止となる見通し（取引最終日は3月28日）。 　

今回の完全子会社化について、ソーシャルゲームやスマートフォン向けコンテンツに両社の経営資源を集中することが両社の発展につながると判断したとのこと。従来のようにお互いの独自性を前提とした協業ではなく、事業・組織再編を含めたものにする、としている。

高いゲーム演出や制作技術を有するコナミグループのノウハウと、優れた企画力・機動力を持つハドソンの強みを生かしたコンテンツを提供していくようだ。 　こうした新分野での協業体制を強化する一方、ハドソンは、コナミから自由な事業活動を阻害されるものではなく、一定の独立性が確保されている、としている。

また、コナミおよびコナミグループ企業との取引については、他の企業との取引と同様の基準に基づいて行っており、資本関係による制約を受けることはないという。 　

なお、株式交換比率は、ハドソンの普通株式1株に対して、コナミ株0.188株を割り当てる。コナミの1月20日終値1726円で計算したハドソンの理論株価は325円になる。ハドソンの1月20日終値は387円だった。