日本コロムビア<6791>は、6月23日開催の株主総会で、コロムビアと親会社フェイス<4295>との株式交換が承認されたことを受けて、明日（7月27日）をもって上場廃止となる（最終売買日は本日7月26日）。今年3月にコロムビア株1株に対して、フェイス株0.59株を割り当てる株式交換を行うことで完全子会社化すると発表していた。同社は、1910年に日本蓄音器商会として設立された、日本最古のレコード会社として知られている。1946年に日本コロムビアに社名変更（その後数度の社名変更を行った）し、1949年に東京、大阪、名古屋の各証券取引所に上場し、以後、68年にわたって上場企業として事業活動を展開してきた。現在のフェイスの子会社となったのは2014年3月となる。
その後、コロムビアは業績が急激に回復したものの、昨年12月上旬頃より資本関係の深化を含めた協議を行い、音楽業界が「100年に1度」ともいえる大きな変革期にあるなか、資本面・事業面の一元化を進め、双方の技術・人材を効率的に活用し、新たなサービス・新市場の創出を行うことにしたという。
①アーティスト育成・開発の新たな手法モデルの確立
②新たな制作手法の活用
③新たなメディアによるプロモーション展開と相互補完
④マネジメント事業等周辺ビジネスの拡大
⑤新たな商材、販売組織の連携、
⑥アジア各国等へのグローバル展開等を推進
といったこれまでの取り組みに加え、（ⅰ）アーティストビジネスの最大化、（ⅱ）知的財産権（IP）のマルチユース活性化と保持拡大の実現を図るとのこと。
