ガーラの第1四半期(4-6月期)の連結業績は、売上高11億5000万円(前年同期比14.5%増)、経常損益2200万円の赤字(前年同期1億3400万円の黒字)、四半期純損益1億9100万円の赤字(同9400万円の黒字)となった。
同社では、オンラインゲームの新規タイトルが徐々に売上として寄与してきたため、14%増収を達成したものの、各地域での新規タイトルや韓国でのポータルサイトの立ち上げに伴う販促費等の先行費用が発生した、としている。また「フリフオンライン」のシステムトラブルも影響した模様。自社開発ゲーム「エアマッチ」の開発中止に伴う特別損失も計上した。
3月通期は、売上高50億円(前期比17.7%増)、経常利益4億5000万円(同61.5%増)、当期純利益2億5000万円(同105.4%増)を見込む。
決算短信
【短評】
ガーラ社は、オンラインゲーム運営会社の中でも異色の存在といえます。自社グループでオンラインゲームを開発するだけでなく、世界的なビジネス展開も行い、収益を上げることに成功しています。開発・運営・資金調達のグローバルな最適化を行っています。日本のオンラインゲーム運営会社では、海外進出している会社は少なくないですが、ここまで結果をだしている会社はそうはないでしょう。
同社が今回赤字となったのは、「Allods Online」のサービス開始前の先行費用が発生したこととしていますが、実際にサービスが始まった後、収益につながるかどうかがポイントといえます。ロシアで最も人気のあるMMORPGだそうです。同社は月次売上を開示しているため、定期的に閲覧し、売上が計画通りに進捗しているのか、チェックする必要がありそうです。