マーベラスエンターテイメントの第1四半期(4-6月期)の連結業績は、売上高18億2000万円(前年同期比12.3%減)、経常利益1億9100万円(前年同期1億8600万円の赤字)、四半期純利益1億8700万円(同1億6000万円の赤字)となった。
同社では、子会社2社売却やゲームタイトルの絞り込みにより、売上高は前年比マイナスになったものの、広告宣伝費や組織の合理化による人件費の削減に加え、移転に伴う家賃・光熱費等の削減が奏功した、としている。前期にあった純損失を計上した英国子会社売却が今期はなかったこと、舞台公演事業の運営の効率化も主因としている。
3月通期は、売上高65億円(同21.5%減)、経常利益1億円(黒字転換)、当期純利益9000万円(黒字転換)を見込んでいる。
【短評】
AQインタラクティブと並ぶ中山隼夫氏系のゲーム会社です。AQIと異なり、受託開発をやらず、アニメやミュージカルなどを手がけている点が特徴です。黒字転換はサプライズといえるものでしたが、業務の効率化が効いたようですね。同社は、AQIを見習って、ブラウザゲームに注力するとのことですし、これから注目の企業といえるかもしれません。ただ、財務体質の悪化が気になります。増資のタイミングを計っている可能性もありますね。。。
ちなみに、ここはゲーム会社ですが、開発部隊が事実上なくなり、ほぼ企画会社であるという話も聞こえてきます。。自社は企画のみで、原則、外注中心で制作するというスタイルは、かつてのエニックスもそうでしたからね。全然おかしなことではありません。
会社情報
- 会社名
- 株式会社マーベラス
- 設立
- 1997年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7844