薄山館、アニメ業界初となるアニメーターと制作進行のクラウドソーシングサービス「大峰山前鬼坊」を公開

薄山館は、 昨今のアニメ業界における、 動画の低単価や逼迫する制作スケジュール等諸問題の解消を目指すべく、 アニメーターと制作進行のクラウドソーシングサービス「大峰山前鬼坊」を6月15日よりリリースした。

「大峰山前鬼坊」は、制作進行支援特化型アプリ群「八天狗シリーズ」の、CUT管理表アプリ「愛宕山太郎坊」、ラッシュチェック・リテイク票自動作成アプリ「相模大山伯耆坊」に連なる3番目として、制作進行とアニメーターのマッチングを行い、制作進行が日々行っている電話営業と逼迫したスケジュールの軽減を目指して開発したWebサイト。

サイト開設に際して、 開発に協力した、7月4日放送予定の「ラピスリライツ」を制作された横浜アニメーションラボ・クラウドハーツスタジオより、 所属する動画職2名のスケジュールが公開される。


【大峰山前鬼坊】の特徴
1:電話営業の軽減
作業内容を選択して検索すれば、 登録されているアニメーターの一覧が出る。 また、 希望する単価や日程もしくは作業日数を入力すれば、 条件にあったアニメーターを絞り込める。 そして少なくとも動画に関しては、 横浜アニメーションラボ・クラウドハーツスタジオの動画マン2名が検索結果に表示される。

昨今はTwitter経由での依頼が増えているとのことだが、 依然として電話での営業も多く行われていることから、 アニメーターリストを元に今まで手あたって次第に電話をかけるという作業が減ると予想されるという。




2:アニメーターが持つ仕事量の表示とスケジュールの正常化
制作進行としては、 アニメーターに締切を破ってまで無理して受注して欲しいとは思っていない。そこで、 カレンダーの日付にカーソルを合わせることで、 本サイト上でのやり取りのみに限るが、 アニメーターがどれだけの仕事を抱えているのか、 また依頼検討中の案件があるのかを一覧として見ることができる。納品が遅れて確認したら実は複数のタイトルを引き受けていた、 ということは回避しやすくなるし、 結果的に無理な発注を控えることでスケジュールの正常化を目指すことができる。




3:説明材料としてのサンプル
本サイトでは、 アニメーター側が画像を上げることで、 それを確認することができる。デスクやプロデューサー、 演出や監督から、 何故この人に依頼したのかと問われた際に説明しやすくなる。




4:キャンセルのしやすさ
依頼をしてから24時間経過しても受注されないと自動的にキャンセルされる。作画スタジオの掲示板に依頼を貼ったけれど一向に返答がない、 というようなもどかしさはなくなる。また、 キャンセルボタンも用意しているため、 仮に一つの作業を複数人に同時に依頼した場合、 最初に受注した人以外をキャンセルすることも容易に行える。




5:依頼と同時に素材を提供
本サイトでは、 依頼時に素材をGoogleドライブやドロップボックス・ギガファイル便等で渡すことができる。既存の方法と、 電話等で受注が確定した後に、 絵コンテや設定資料等の素材を持参することが多いが、 その手間が減る。




6:注意
現状ではメールが届くのは登録時及びパスワード変更時のみ。依頼が来たり、 掲示板に書き込みがあったとしてもメールは届かないため、 定期的にサイトを確認するようにしてしてほしい。


7:公開される動画マン2名のプロフィールと受注条件
名前:岡崎 滉
所属:横浜アニメーションラボ・クラウドハーツスタジオ
参加作品:「クレヨンしんちゃん」1034話
 「PSYCHO-PASS3」#7
 「ラピスリライツ」7月4日放送予定

名前:後藤 翔哉
所属:横浜アニメーションラボ・クラウドハーツスタジオ
参加作品:「クレヨンしんちゃん」1034話
 「ラピスリライツ」7月4日放送予定

動画単価:1枚250円~
必要作業日数:3日~
作品事例については、7月4日以降順次追加していく。

>> 登録はこちらから
URL: https://oominesanzenkibou.com/

【登録・発注手順】
マニュアルの内容に沿って登録・発注を行ってほしい。