monoAI、東京都豊島区にある「古代オリエント博物館」でスマートグラスを活用した展示解説ツアーを2026年1月12日に実施

monoAI technology<5240>は、本日(12月26日)、東京都豊島区にある「古代オリエント博物館」において、スマートグラスを活用した展示解説ツアーを2026年1月12日に実施することを発表した。

なお、本取り組みは、東京都が先端技術を活用して都民の生活の質を向上させるサービス展開を支援する「令和7年度スマートサービス展開支援事業」の一環として実施するものであり、その第一弾の実証実験となる。

■背景

2024年4月に施行された改正障害者差別解消法により、事業者による障がいのある方への「合理的配慮の提供」が義務化された。こうした社会的要請が高まる中、古代オリエント博物館では、障がいの有無にかかわらず誰もが公平に文化芸術を体験できる博物館の実現を目指し、アクセシビリティの強化に取り組んでいる。

今回、聴覚障がい者の方々への情報保障として、字幕表示システムを搭載したスマートグラスを用いて、研究員による解説イベントを実施する。従来の博物館における情報保障では、手話通訳など、解説を見ている間は展示物から目が離れてしまう課題があった。特に、研究員が実物を指し示しながら行う「ギャラリートーク」では、視線の移動が負担となり、深い鑑賞体験を阻害する要因となっていた。

同社は、こうした課題に対し、XR技術を活用して視界に字幕を重ねることで「展示物を見ながら解説を読める」環境を構築し、同館の取り組みを技術面から支援する。

■本システムが提供する価値

本実証実験では、スマートグラス「XREAL Air 2 Ultra」とスマートフォンを活用し、研究員の言葉がそのまま視界に浮かび上がる、没入型のガイドツアーを実現する。研究員による日本語での展示解説は、瞬時に文字情報へと変換され、参加者が装着するスマートグラス越しに字幕として表示される。これにより、展示物の細部から目を離すことなく、同時に解説内容を深く理解することが可能となる。

また、話し手の声のトーンを解析して文字の形状を変化させる「感情表現フォント」により、研究員の熱量やニュアンスも視覚的に体験できる。

同社は、本取り組みを通じて博物館におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するとともに、対面コミュニケーションの効率化とバリアフリー化が求められる幅広い市場への展開を視野に、持続可能な運営基盤の構築を支援していく。

■イベント概要

本実証実験は、古代オリエント博物館が館蔵品展開催中に実施している「見どころトーク」にて行われる。津村眞輝子館長が自ら語る「古代オリエントの世界」を、XR技術で拡張する一日限りの特別イベントとなる。最古の文明と最新テクノロジーが融合した未来の博物館の姿を体験しよう。

【イベント詳細】
イベント名:見どころトーク
解説:津村眞輝子 館長
日時:2026年1月12日(月) 14:00~(30分程度)
場所:古代オリエント博物館
東京都豊島区東池袋3-1-4 サンシャインシティ文化会館ビル7階
参加費:入館料に含まれます(事前申込不要)
対象:聴覚に障がいのある方であれば誰でも
定員:5組

▼申し込み方法は以下リンクで確認できる。
https://aom-tokyo.com/event/20260112smartglass.html

monoAI technology株式会社
http://monobit.co.jp/

会社情報

会社名
monoAI technology株式会社
設立
2013年1月
代表者
代表取締役社長 本城 嘉太郎
決算期
12月
上場区分
東証グロース
証券コード
5240
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