トーセ、3Q(9～5月)は売上高16％増、営業益4.1倍で着地　スマホゲームの開発売上や運営売上が好調　SI事業も既存顧客からの案件が増加

トーセ<4728>は、7月9日、2020年8月期の第3四半期累計（9～5月）の連結決算を発表、売上高30億5600万円（前年同期比16.9％増）、営業利益1億2200万円（同4.1倍）、経常利益1億4400万円（同2.2倍）、最終利益6800万円（同3.7倍）となった。

デジタルエンタテインメント事業において、スマートフォン向けの開発売上や運営売上が好調に推移したほか、その他事業においてSI事業が引き続き顧客ロイヤリティの向上に努めたことにより、既存顧客からの案件が増加した。
 
セグメント別の業績は下記の通り。

①デジタルエンタテインメント事業…売上高25億2300万円（前年同期比9.3％増）、営業利益7100万円（同90.1％増）
ゲームソフト関連の売上は、前年に比べて第4四半期に開発売上の計上が集中することに加え、大型の運営業務が終了したことに伴い、前年同期に比べて運営売上が減少した。モバイルコンテンツ関連の売上は、スマートフォン向けの開発売上や運営売上が好調に推移した。パチンコ・パチスロ関連の売上は、一部のパチンコ案件において顧客要望による追加作業が発生し、開発売上が増加した。なお、開発完了タイトル数は、家庭用ゲーム機のマルチプラットフォーム向け1タイトル、スマートフォン向け2タイトルとなった。

②その他事業…売上高5億3300万円（同74.2％増）、営業利益5100万円（前年同期700万円の赤字）
SI事業において引き続き顧客ロイヤリティの向上に努めた結果、ITシステムの開発案件やコンサルティング業務が増加した。

なお、2020年8月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高51億5200万円（前期比3.7％減）、営業利益2億2600万円（同37.7％減）、経常利益2億5800万円（同36.1％減）、最終利益1億4200万円（同42.9％減）の見込み。