米国の調査会社Sensor Towerは、1月4日付けのレポート「Global Consumer Spending in Mobile Apps Reached a Record $111 Billion in 2020, Up 30% from 2019」で、2020年の世界のモバイルアプリの売上が過去最高の1110億ドル(約11兆4139億円)に達したことを明らかにした。
※App StoreとGoogle Playの合計額
この額は2019年の852億ドル(8兆7612億円)と比べて30.2%の増加となる。同レポートでは、パンデミックが消費者の需要と行動を変えたことがその背景にあると指摘している。レポートでは、ゲームカテゴリーと非ゲームカテゴリーに分け、それぞれの売上とダウンロード数のランキングを公開しているの紹介しよう。
ゲームカテゴリーを除いて、App Storeで最も売上を上げたアプリは『TikTok』の12億ドル(約1233億円)で前年比71.4%増となった。この売上は中国版である『抖音』も含んだ額となる。一方Google Playで最も売上を上げたアプリは『Google One』の4億4400万ドル(約456億円)となった。
ゲームカテゴリーの総売上は、前年より26%増の795億ドル(約8兆1737億円)となり、例年通りモバイルアプリの売上を大きく占めている結果となっている。ただし、他のエンターテインメントジャンルの伸びもあり、2パーセントポイント減少したようだ。App Storeで最も売上を上げたアプリは、テンセントの『Honor of Kings』の25億ドル(約2570億円)で、Google Playでは『Coin Master』の7億9900万ドル(約821億円)という結果になった。
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また最もダウンロードされたゲームタイトルも明らかになった。App Storeでは『Among Us』、Google Playでは『Garena Free Fire』がそれぞれ首位となった。特に『Among Us』は実況配信などでも取り上げられ人気になってきた事や、12月にニンテンドースイッチで日本語に対応し配信したこともあり、国内でも話題となっているタイトルの一つだ。
なお同タイトルの2020年のApp Storeでのダウンロード数は、9280万ダウンロードに達したとのこと。
レポートではダウンロード数のグラフなども確認できる。
Global Consumer Spending in Mobile Apps Reached a Record $111 Billion in 2020, Up 30% from 2019
https://sensortower.com/blog/pubg-mobile-tops-billion-dollar-mobile-games-2020