『荒野行動』中心に『プロスピA』『ウマ娘』が首位争い 首位争いの図式に変化? TOP30入りを果たした『ラグナロクオリジン』をどうみるか App Store振り返り
今週(7月3日~9日)のApp Storeセールスランキング(ゲームカテゴリー)の動きを振り返ると、首位を獲得したのは3タイトルだった。『ウマ娘 プリティーダービー』が先週末に首位を獲得したあと、「エヴァンゲリオン」コラボを開催中のNeteaseの『荒野行動』が日曜日(7月4日)に首位を奪還し、その後、今週で最多となる4日にわたって首位をキープした。そして、週末にかけては『プロ野球スピリッツA』が『ドラゴンクエストウォーク』や『ロマンシング サガ リ・ユニバース』を抑えて首位となった。
今年2月以降、『ウマ娘』を中心に首位争いが行われている状況だったが、それも徐々に変わりつつあるのか、評価に迷うところだろう。これまでのApp Storeでは、『パズル&ドラゴンズ』や『モンスターストライク』『Fate/Grand Order』など特定のタイトルを中心に動く傾向が強かったが、今後は、例えば周年や大型コラボなど調子の良い特定タイトルを中心に展開していくのか、再び『ウマ娘』中心になっていくのか、引き続き注視したいところ。
また、ガンホー<3765>の新作『ラグナロクオリジン』がTOP30入りを果たした。6月28日のリリース後、期末イベントにぶつかって伸び悩んだが、7月に入ってじわじわと順位を上げた。韓国版が早々にセールスランキングTOP10に入ったことや期待の大きさを考えると、日本版はスロースタートという印象は否めない。ガンホーがどの程度を期待していたのかは不明だが、人気の『ラグナロクオンライン』の正当進化版だけに巻き返しを期待したい。
【韓国版のリリース直後のセールスランキング】
出所:AppAnnie■7月5日
7月5日9時現在のApp Storeの売上ランキング(ゲームカテゴリー)は、NetEase Gamesの『荒野行動』がワンランクアップの首位、Cygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』が2位、バンダイナムコエンターテインメント<7832>とアカツキ<3932>の『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が2ランクアップの3位と続いた。
TOP3が慌ただしく入れ替わる中、バンダイナムコエンターテインメント<7832>の『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』が37ランクアップの7位とTOP10内に飛び込んできた。
同タイトルでは、7月3日0時より「夏がキタキタ!エンジョイドリームサマーキャンペーン」、その後7月4日15時よりガシャ「未来に送信 浴衣の決意」の開催で大きく順位を伸ばしたようだ。
出所:AppAnnie
またアカツキ<3932>の『欅坂46・日向坂46 UNI'S ON AIR(ユニゾンエアー)』が61ランクアップの20位と大幅に順位を上げている。
■6日
同タイトルでは昨日より、リリース記念イベント「大増量!デビルチ宝箱」とともに、装備製造や精錬など、戦力強化に役立つ様々なアイテムをセットにした「期間限定パック」の販売を開始しており、売上を伸ばしているもようだ。
出所:AppAnnie
colyの『魔法使いの約束』が216ランクアップの17位と急上昇を見せた。イベント「零れた夢のステラート」開催に先立ち、SSRホワイト・ファウスト・ミチルのカードが期間限定で登場する「零れた夢のステラートガチャ」を開催しており、ランキングアップの大きな原動力となったもよう。
出所:AppAnnie
このほか、『ドラゴンクエストタクト』もTOP30に復帰した。24時間限定の復刻SPスカウトが毎日交代で登場する「1周年カウントダウン復刻祭り」を開催しており、そのひとつとして、昨日から「S1枠確定デスピサロ復刻SPスカウト/デスピサロ復刻SPスカウト」を開催しており、ユーザーから好評のようだ。
出所:AppAnnie
■7日
トップ10圏内では、thatgamecompanyの『Sky 星を紡ぐ子どもたち』が前日の122位から7位に急浮上してきた。『Sky』は、リリース以来初となるコラボレーションとして、「星の王子さま」とのコラボイベント「星の王子さまの季節」を7月6日より開催しており、イベントの全ての要素を楽しめるようになる「アドベンチャーパス」や、期間限定のコラボアイテムを販売していることなどが売上に大きく寄与しているようだ。
出所:AppAnnie
また、Yostarの『アークナイツ』が前日の73位から10位に急上昇し、トップ10に復帰した。『アークナイツ』は、7月6日16時より、期間限定イベントとなるオムニバスストーリー「彼方を望む」を開催するとともに、イベントスカウト「麦穂と讃美歌」を実施しており、新オペレーターの「★6アルケット(CV:水瀬いのり)」「★5アイリス(CV:白石晴香)」「★4ビーンストーク(CV:伊藤彩沙)」が登場していることが今回の順位上昇につながったもよう。
出所:AppAnnie
ほか、ワンダープラネット<4199>の『クラッシュフィーバー』や、バンダイナムコエンターテインメントの『ONE PIECE サウザンドストーム』などがトップ30に復帰した。
■8日
『ドッカンバトル』は、「夜空にきらめく!七夕DOKKANキャンペーン」を開催しており、その中でLRまでドッカン覚醒可能な5体のキャラクターなどをピックアップした「七夕DOKKANフェス」を開催していることなどが首位獲得の原動力となっているようだ。
出所:AppAnnie
また、10ANTZの『ひなこい』が前日の193位から9位に急浮上してきた。『ひなこい』は、7月7日より、「第1回かれしイベント~告白は夏まで持ち越せない編~」を開始するとともに、そのイベントボーナス付きのメンバーが登場した「君を追いかけて咲いた 向日葵ガチャ」を開催していることなどが大きく順位を押し上げたもよう。
出所:AppAnnie
ほか、バンダイナムコエンターテインメントの『僕のヒーローアカデミア ULTRA IMPACT』や、任天堂<7974>とDeNA<2432>の『ファイアーエムブレム ヒーローズ』などがトップ30に復帰した。
■9日
コナミデジタルエンタテインメントの『プロ野球スピリッツA』が首位に立った。『プロスピA』は、7月8日より、「2021 Series1」にSランク【野手】 と Aランク【抑え】が新登場し、その選手たちをピックアップした「戦力強化スカウト」を開催していることなどが首位獲得の原動力となっているようだ。
出所:AppAnnie
また、テンセントゲームズの『白夜極光』が前日の55位から9位に急上昇し、再びトップ10圏内に入ってきた。『白夜極光』は、7月8日18時より、リリース後初の期間限定イベント「嵐が止む刻」を開始するとともに、新★6キャラの「サメヤマ」と「イブ」が登場した限定召集「赤眼の嵐」を開催していることが大きく順位を押し上げたもよう。
出所:AppAnnie
ほか、バンダイナムコオンラインの『アイドリッシュセブン』や、グッドスマイルカンパニーの『グランドサマナーズ』などがトップ30に復帰した。
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765
会社情報
- 会社名
- 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
- 設立
- 2006年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- NetEase Games