Centre、TezosでUSDCを発行 最大の主要開発者に



CircleとCoinbaseが設立したステーブルコインUSD Coin(USDC)を支援するコンソーシアムであるCentreは、Centreのメンバーが今後数ヶ月のうちにTezosでUSDCを発行することを発表した。

TezosとUSDCのエコシステムが統合されることで、世界的に人気のあるデジタルドルステーブルコインであるUSDCと、エネルギー効率に優れたProof of Stakeブロックチェーンであり、オンチェーンガバナンスを備えたTezosが融合する。

Tezosは、メインネットのローンチから3周年を迎え、最も歴史と実績のあるProof of Stakeブロックチェーンの1つとなった。ゲーム開発者、音楽レーベル、漫画家、スポーツフランチャイズ、中央銀行などが、Tezosを使って、新しいイノベーションに取り組んでいる。

Tezosには、最大級のNFTマーケットプレイスであるHic Et Nuncがある。さらに、最近。F1チームであるRed Bull Racing HondaやMcLaren Racingとの技術提携を発表した。また、低いガス手数料でクロスチェーンユーティリティを実現するERC-20ブリッジ、イールドファーミングプロトコル、急増するAMMプラットフォームなど、TezosのDeFiエコシステムはどんどん拡大している。

USDCは、ステーブルコインのエコシステムとして世界最大のものに急成長し、最近では時価総額250億ドルを突破した。デジタルウォレット、取引所、DeFiプロトコル、貯蓄、レンディング、決済サービスなど、何百もの企業、製品、サービスがUSDCをサポートしている。Tezosやその他のマルチチェーンプロトコル上のUSDCは、世界で最も急速に成長しているデジタルドル通貨の利用をさらに加速させる。Centreは、USDCの統合のタイミングについて、近日中および年内にさらに最新情報を提供していくという。

今年、Tezosのネットワークアクティビティは1,200%増加し、活発なコミュニティがTezosのエコシステム全体で多数のマーケットプレイスやアプリをローンチしている。Tezosには、DeFiやNFTの開発者が要求する複雑さに対応できる、時間をかけて検証されたスマートコントラクトとトークンの規格がある。

Tezosは、ガス手数料の削減、トークン規格の改善、トランザクション速度の向上など、これまで6回のネットワークアップグレードを行ってきた。継続的な改善が提案され、採用されたら、フォークなしでデプロイされるオンチェーンガバナンスによって、Tezosのアップグレードは実行されている。

USDCは、Centreが提供するブロックチェーン上のフィアットデジタル通貨のオープン規格とプロトコルとなる。Centreの、オープンソースで透明性の高いステーブルコインフレームワークにより、法定通貨はスマートコントラクトとやりとりすることができる。これによって、開発者はブロックチェーンアプリケーションで、法定通貨を活用できる。

CoinbaseとCircleは、2018年にUSDCを立ち上げたCentreの創設メンバー。Centerの立ち上げ以降、USDCはブロックチェーンエコシステムの強力なパートナーを次々と迎え入れ、世界をリードするデジタルドルステーブルコインへと成長した。ステーブルコインとブロックチェーンを企業が活用できるようにするグローバルな金融テクノロジー企業であるCircleは、ステーブルコインのエコシステムとして最大のUSD Coin(USDC)の主要開発者となる。