9月11日の米国「AppStore」のゲームカテゴリー「Top Grossing Apps」は、「Tap Pet Hotel」が1位を獲得した。前週は5位だった。タイトルからわかるように、ペットホテルを経営するアプリとなっている。従業員を雇って、可愛い子犬からドラゴンまで50種類にも及び動物のお世話ができるほか、60種類以上の部屋を建設して自分だけのペットホテルが経営できる。Pocket Gemsのタイトルでは、このほかでは「Tap Petshop」（4位）や「Tap Zoo」（8位）がランキングに入っている。
2位は「Zombie Farm 」だった。通常の農園系ゲームに加え、「ソンビ」の収穫という要素が盛り込まれたゲーム。畑で様々な農作物やソンビを育てて収穫したり、育てたソンビを使って近隣の農園や海賊などを襲撃して、領地やお金を増やしていくゲームとなっている。ゾンビを植えて収穫したり、農園内をゾンビが徘徊するさまがなかなかシュール。ソーシャルメディアではこうしたツッコミを入れたくなる要素が重要とされているが、本作もまたそれを踏襲しているようにみえる。ゲーム上で友人が探せるだけでなく、Facebookとの連携も行われている。日本語版もある。
Zynga「CityVille Hometown」はランキング外となった。ゲームとしてはかなりしっかりしているのだが、Facebookの友人以外でゲームグラフが作れないのはなかなかきつい。「FarmVille」もすっかり存在感がなくなってしまったが、このあたりに事情があるように思える。
また、以前も書いたが、スマートフォン向けのゲームでは、やはり箱庭系といったらいいのか、PCのFlashゲームを発展させたようなゲームといったらいいのか、とにかく日本で流行しているモバイルソーシャルとは違ったゲームが多い。しかし、先日書いたようにStorm8のアプリなどのように比較的、マフィアウォーズ系のゲームも一定の人気がある。
今週20位に入っている「Kingdoms at War」は、日本のモバイルソーシャルのそれに近い。Storm8のゲームでも見られたが、どうやら英語圏ではこうしたソーシャルゲームは、MMORPG（Massively Multplayer Online Role Playing Game）と称しているようだ。本作は、プレイヤーが領主の一人となって、クエストをこなして自軍を強化してくとともに、そこで得たお金を使って、自分の領地を拡張したり、領地内に様々な施設をつくったりして自分だけの王国を作っていく一方、他のプレイヤーとのバトルを行って世界征服を目指すソーシャルゲームだ。
本作には、ギルド要素が盛り込まれている。ゲームを始めると、たいていクランから誘いを受けるのでそこに入ってもいいし、自分で創立してもいい。「クランイベント」では、他のクランと戦うことができる。戦争は、どうやら自動的に行われるらしい。同盟員の奪い合いなどなかなか興味深い。私もまだ遊びはじめたばかりなので、後日、あらためて報告したい。海外進出を狙うディベロッパーは研究しておいても良いアプリという印象を持った。
■ランキング
ｔ
