リアルタイム通信エンジンのDiarkis、Google Cloud活用でインフラ費用を4割削減するゲームサーバーの構成を提供

リアルタイム通信エンジンの開発、提供を行うDiarkisは、1月26日より、同社のリアルタイム通信エンジン「Diarkis」がGoogle Cloud上のGoogle Kubernetes(クバネティクス)Engine(GKE)を活用することで、従来と比較してインフラ費用を4割削減するゲームサーバーの構成を提供開始した。

Diarkisは、2021年7月から12月にかけて、Google Cloudを活用したゲームサーバーの安定的な運用と低コスト化を目的とした実証実験を実施した。同実験では、リアルタイム通信エンジン「Diarkis」を、Google Cloudが提供するプリエンプティブル仮想マシンを使用して運用する技術を検証した。低コストで利用できるプリエンプティブル仮想マシンには、連続稼働保証がないという課題があるが、分散型サーバー構成を採用している「Diarkis」では、サーバーが停止しても別のサーバーに自動で処理が引き継がれる。

今回の実証実験では、「Diarkis」を利用することで、サーバーの安定性を維持したまま、プリエンプティブル仮想マシンのコストメリットを享受できることが実証できた。HTTPサーバーやUDPサーバーなどから構成するサーバークラスタの半数にプリエンプティブル仮想マシンを使用することにより、通常のインスタンスを使用した場合と比較して、ゲームサーバーのインフラ費用を4割削減することができる。

また、「Diarkis」にはサーバーのオートスケール機能や、マッチメイキングやルーム形式のマルチプレイヤーコミュニケーション機能など、マルチプレイヤーゲームの実装に必要な機能が搭載されている。このような機能を活用することで、リアルタイム通信が必要とする環境を、安定的かつ低コストで構築することが可能になる。

「Diarkis」を活用することで、ゲーム開発者はサーバーの開発やメンテナンスに労力を割くことなく、ゲームのフロントエンドの開発により注力できる。Google Cloud Partner AdvantageプログラムのBuildパートナーであるDiarkisは、今後もリアルタイム通信をアップデートすることにより、新たなビジネスやサービスの創出に貢献する、としている。