アカツキ<3932>は、EXILE TRIBE 6グループが集結したリズムゲーム『EXtreme LIVES(通称:『エクスト』)』を2022年3月1日(火)にリリースすることを発表した。
本作は、昨年に20周年を迎えた EXILE 、そしてその魂を引き継ぐ三代目 J SOUL BROTHERS、 GENERATIONS、 THE RAMPAGE、 FANTASTICS、 BALLISTIK BOYZの6グループ総勢52名が集結し、 20年に渡って行われたライブの映像や名パフォーマンスをスマートフォンで追体験できる、ライブ体感音楽アプリとなっている。
この2月にはアプリ先行体験会が開催されたので、本稿では試遊部分を中心に『エクスト』の感想を交えてレポートしていくことにする。
革新的ながらも誰でも楽しめるダンスリズムアクション
「EXILE」と言えば、日本では知らない人はほぼいないユニットと言えよう。EXILEでは「Rising Sun」。三代目 J SOUL BROTHERSでは「R.Y.U.S.E.I.」など、どこかで聞いたことがある曲ばかりだ。
ただ、曲はなんとなく知っているけど、”EXILE TRIBEの見分けがつかない””昔はよく聴いていたけど、最近は聴いていない”といった人もいるだろう。本作は、ファンはもちろんのこと、そういった人に是非遊んでもらいたいゲームになっており、ライブ体感という魅力を楽しめるものになるだろう。
『エクスト』を簡単に説明すると、EXILE TRIBEのLIVE映像やシーンを交えて遊ぶことができるリズムゲームだ。
しかし、”ライブ体感音楽アプリ”と謳っていることもあり、実際にライブ会場で楽しんでいるかのような没入感を味わえる内容となっている。
▲EXILE TRIBEと言えば、「近未来×ダイナミック」というイメージの中に、スタイリッシュさも兼ね備えているが、アプリ全体でもそのテイストは再現されており、ファンの為に細部までこだわって作られていた。
プレイヤーはリズムゲームとしてライブ体感をすることができる。実際のライブ映像とシンクロしながらリズムゲームを楽しむことができる訳だが、このリズム良く押していくノーツが『エクスト』の魅力の一つだ。
映像に合わせて、画面上部から落ちてくるノーツに合わせて押していくのだが、EXILE TRIBEと言えばそのダンスパフォーマンスが大きな魅力だ。
見せ場となるダンスパフォーマンスでは、”ダンスリズムアクション”となり、実際のダンス振り付けを再現した配置になる。
ライブ映像の動きに合わせて、画面を縦横無尽にノーツが動き出す。ライブ会場で一緒に盛り上がっているかのようだ。
これが、遊んでいると非常に気持ちが良い。うまく曲と映像に合わせていくと、楽しくなってきてニヤけてくる。従来のリズムゲームでは味わえない感覚だ。
「リズムゲームは苦手」「好きな曲やパートがあってもその前に失敗してしまう」と思う人もいるかもしれないがそこはご安心。本作では、他のリズムゲームであるようなライフ制やミスをしたら途中で終わるということがない。最後まで楽しむことができるのだ。
また、難易度「シンプル」を選ぶとノーツが横から1列だけになる機能もあり、リズムゲームが苦手な人はまずは「シンプル」で遊ぶとよいだろう。
各楽曲も、実際のライブパフォーマンスが凝縮されており、途中で飽きることなく楽しむことができる。この点も本作がライブ体感アプリとして意識されていると言えよう。
▲もちろん、リズムゲームとしてのやり応えも備わっており、何度も繰り返し遊ぶことでハイスコアが狙える歯応えのある楽曲も用意されている。
20年の歴史を振り返るヒストリーモード
ヒストリーモードでは、これまでのライブ映像やライブDVDで収録されているような舞台裏映像なども用意されている。
このヒストリーモードにて、当時のライブやEXILE TRIBEを振り返ることができるのも没入感を味わえる要素だ。
こういった映像を見た後に、ライブモードをプレイすると、その没入感はひとしおだ。またヒストリーを見ていくうちに、各グループの知らなかった一面にも触れることができる。新しい一面を知ることで、別グループにもハマっていくようにもなる。
ヒストリーモードの映像は、ミッションをクリアすると解放されていく。プレイヤーはライブを楽しむことで、新しいヒストリーをみることができ、ヒストリーをみることでライブをより一層楽しむことができる、といったサイクルで本作をプレイしていく流れとなる。
ここでしか手に入らない撮り下ろしやコレクション要素も
『エクスト』はリズムゲームというだけではなく、本作限定のコンテンツがふんだんに盛り込まれたファンのためのアプリという側面も用意されている。
ヒストリーモード以外にも、本作にはコレクション要素が用意されている。各グループに所属しているメンバーのシーンカードが用意されているので、こちらをコレクション・育成することができる。
シーンカードは、シューティング(ガチャ)にて獲得することができる。シーンカードではここでしか手に入らない新規撮り下ろしも用意されており、ファンなら垂涎の限定カードだ。
▲リリース時はNEON TRIBEシーンが追加予定だ。もちろん撮り下ろしのシーンとなる。
シーンカードはライブモードをプレイするにあたって、編成・強化することができ、その組み合わせによってハイスコアを狙えるようにもなっている。
ただ、編成の組み合わせや強化育成を考えるのが難しいと言った場合は、まずはシーンカードの純粋なコレクションや推しのメンバーを愛でるだけでも良いだろう。
『エクスト』にはシティモードという箱庭要素も用意されており、ここでは事務所を出入りするメンバーを見ることができる。
▲デフォルメされたちびメンバーを見ているだけでも、ファンとしては嬉しいものである。
シティモードでは、シーンカード育成に必要なアイテムが獲得できるほか、各ちびメンバーにギフトを送ることができる。ギフトを贈ることでも強化されていくので、あまりデッキ編成などをやったことがないプレイヤーでも、推しのちびメンバーを愛でているうちに成長させることができるのだ。
このシティモード、実際にかなり凝った作りになっている。事務所は実際に、LDHオフィスを再現しているそうだ。また、各ちびメンバーに送ることができるプレゼントも、それぞれファンならニヤリとするようなアイテムになっている。
▲AKIRAにはレモン味のドリンク。サワーなのかソーダなのかは気になるところ。
例えば、ゲーム好きで有名なELLYにはゲーミングデバイスなど、それぞれにちなんだアイテムも登場している。
他にも、シティモードでは各ちびメンバーの髪型や服装も変えることができる。お気に入りの衣装や思い入れのある格好にして、自分だけのEXILE TRIBEにして悦に入ることも可能だ。
ファンなら必携、公式コンテンツとの連携も
ライブ映像やヒストリーのコンテンツは、リリース後も随時追加されていく予定だ。その他にも、各グループの活動とも連動した機能やコンテンツも追加していくそうだ。
『エクスト』はEXILE TRIBEの20年以上ある歴史を凝縮したアプリだ。リズムゲームとして、やりこみ要素なども用意しながらも、その魅力ある楽曲や歴史を体験できるように設計されている。
リズムゲームとしても近未来的でありながらも、ゲームとしての敷居の高さは極力抑えられており、その中でも奥深さが感じられる印象だった。
これまでEXILE TRIBEのファンだった人はもちろん、曲は聴いたことがあるぐらいという人でも存分に楽しめるだろう。
国民的なアーティストユニットと言えるグループなので、その楽曲や演出は誰しもを魅了するものであり、『エクスト』はその魅力をうまく体現できているアプリと言える。「EXILE」を堪能できるゲームとして一度プレイしてみてはいかがだろうか。
(C)LDH Japan Inc./(C)PN Inc./(C)Akatsuki Inc.
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932