【メモ】ドリコムのソーシャルゲーム事業の動向について

 ドリコム<3793>は、11月2日、決算説明会資料を開示しました。同社は、これまで事業の選択と集中を進めてきており、今後は、ソーシャルゲーム、モバイルコンテンツ、アドソリューションの3領域に注力する、としています。以下、ソーシャルゲームを中心に今後の方針を簡単にまとめました。  さて、この3分野の中で、最も伸びが目立つのは、ソーシャルゲームの売上です。2010年3月期の第3四半期以降、ソーシャルゲームの四半期ごとの売上の推移は以下のように大きく伸びていることがわかります。
  • 2010年3月期 第3四半期    800万円
  • 2010年3月期 第4四半期    6400万円
  • 2011年3月期 第1四半期    8900万円
  • 2011年3月期 第2四半期 2億2200万円
 今後は、提供タイトル数の増強によるユーザー数の拡大、モバイルソーシャルゲームの開発強化を目的とした組織変更、海外アライアンスの強化によるPC版ソーシャルゲームの拡充を図る方針だそうです。特に、今後半年は、国内ソーシャルゲームマーケットの勝負タイミングと想定しており、積極的に投資していくようです。  また、アドソリューションについては、「ソーシャル×アド」の取り組みとして、リワード広告「poncan」の拡充を進めるほか、「ソーシャル×EC」の実験を開始する、とのことです。この事業についても売上が順調に伸びていることがわかります。
  • 2010年3月期 第3四半期   3200万円
  • 2010年3月期 第4四半期   3900万円
  • 2011年3月期 第1四半期   8600万円
  • 2011年3月期 第2四半期   9600万円
 モバイルコンテンツは、新カテゴリーへの進出や、スマートフォン対応、ソーシャルゲームとの相乗効果を進めていくようです。モバイルとの相乗効果については、例えば、「poncan」に同社のモバイルコンテンツの広告を載せて、ユーザーを誘導するといった施策があるのでしょうか。
株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高108億円、営業利益22億8100万円、経常利益21億9200万円、最終利益11億5900万円(2023年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
企業データを見る