【決算カレンダー】ゲーム関連企業の22年7～9月決算発表が今週末より開始　サイバーエージェントは来週26日に本決算を発表　BOIは新作『メメントモリ』の手応えに関心

ゲーム関連企業の2022年7～9月の決算発表シーズンが今週末のモバイルファクトリー<3912>の発表を皮切りにスタートする。

今回は11月3日の木曜日が文化の日の祭日ということで、10月最終日から11月第1週の発表がやや少なめとなっており、翌週の8日、9日、10日あたりが発表の集中する日程となっている。また、週末を挟んだ14日も多くの企業が発表を予定している。

なお、9月本決算の主なゲーム関連企業の発表予定は、サイバーエージェント<4751>が10月26日、コロプラ<3668>が11月9日、オルトプラスが10日、バンク・オブ・イノベーション（BOI）<4393>が14日となっている。

この四半期の決算で注目されるのは、本決算発表のサイバーエージェントだろう。前年同期は子会社Cygamesの大ヒットタイトル『ウマ娘 プリティーダービー』が快走していた時期であり、業績のけん引役のゲーム事業が前年同期比では漸減傾向となる可能性が予想される。これを年内リリース予定の新作『呪術廻戦 ファントムパレード』などにより、どのくらいカバーしていくことができるのかが今後の注目ポイントとなってくる。また、「ABEMA」を展開するメディア事業は、全試合を無料配信するサッカーW杯の開催が11月20日に開幕予定であり、次の2023年9月期でどのくらい成長させる展望なのかも気になるところ。

また、今回発表される9月本決算はまだ回復途上となることが予想されるものの、先日10月18日にリリースした最新作『メメントモリ』がApp Storeセールスランキングでトップ10入りを果たすなど好スタートを切っているバンク・オブ・イノベーション（BOI）<4393>にも注目したい。足元は「恋庭」の成長で売上のトレンドが上向きとなってきていたが、これに一段の弾みをつけることが次の2023年9月期の第1四半期決算で見込まれる。まだ、数字などのデータは難しいと思われるが、そのリリース後の手応えなどのコメントが期待される。