東映アニメ、23年3月期決算は売上高53%増の874億円、営業利益58%増の286億円と大幅増収増益 「THE FIRST SLAM DUNK」と「ONE PIECE FILM RED」が記録的ヒット
東映アニメーション<4816>は、5月11日、2023年3月期の連結決算を発表し、売上高874億5700万円(前の期比53.4%増)、営業利益286億6900万円(同58.3%増)、経常利益297億9100万円(同58.3%増)、最終利益209億円(同63.0%増)だった。映画「THE FIRST SLAM DUNK」と「ONE PIECE FILM RED」の記録的ヒットで過去最高の業績となった。
・売上高:874億5700万円(同53.4%増)
・営業利益:286億6900万円(同58.3%増)
・経常利益:297億9100万円(同58.3%増)
・最終利益:209億円(同63.0%増)
セグメント別の状況は以下のとおり。
①映像製作・販売事業
売上高は372億6700万円(同79.4%増)、セグメント利益は106億8000万円(同85.6%増)と増収増益となった。
劇場アニメ部門では、3月に「映画おしりたんてい シリアーティ」、6月に映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」、8月に「ONE PIECE FILM RED」、9月に「映画デリシャスパーティプリキュア 夢みる子供ランチ!」、12月に映画「THE FIRST SLAM DUNK」を公開した。
映画「THE FIRST SLAM DUNK」、「ONE PIECE FILM RED」の記録的ヒット等により、前年同期と比較して大幅な増収となった。
テレビアニメ部門では、「ワンピース」、「デリシャスパーティプリキュア」(2023年2月より「ひろがるスカイ!プリキュア」)、「デジモンゴーストゲーム」、「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」、「おしりたんてい」、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」の6作品を放映した。前年同期と比較して放映本数が減少したこと等から、大幅な減収となった。
コンテンツ部門では、前年同期好調に稼働した「デジモンアドベンチャー」シリーズ、「映画ヒーリングっど プリキュア」等のブルーレイ・DVDの反動減等により、若干の減収となった。
海外映像部門では、「ワンピース」、「ドラゴンボール」シリーズの北米向け配信権販売に加えて、映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」、映画「THE FIRST SLAM DUNK」、「ONE PIECE FILM RED」の海外上映権販売が好調に稼働したことから、前年同期と比較して大幅な増収となった。
その他部門では、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、前年同期と比較して大幅な増収となった。
②版権事業
売上高は420億6000万円(前の期比27.5%増)、セグメント利益は209億4500万円(同31.3%増)と大幅な増収増益となった。
国内版権部門では、映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」、「ONEPIECE FILM RED」の公開と連動した展開により、両作品ともゲーム化権、商品化権が好調に稼働したこと等から、大幅な増収となった。
海外版権部門では、「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」のゲーム化権販売に加え、「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となった。
③商品販売事業
売上高は61億4900万円(前の期比175.6%増)、セグメント利益は6億4800万円(前の期は、1億8900万円のセグメント損失)となった。
映画「THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売や、「ワンピース」のショップ事業が好調に稼働したこと等から大幅な増収となった。
■2024年6月期の業績見通し
2024年6月期の業績は、売上高720億円(前期比17.7%減)、営業利益175億円(同39.0%減)、経常利益178億円(同40.3%減)、最終利益120億円(同42.6%減)、EPS283.49円を見込む。
・売上高:720億円(同17.7%減)
・営業利益:175億円(同39.0%減)
・経常利益:178億円(同40.3%減)
・最終利益:120億円(同42.6%減)
・EPS:283.49円
会社情報
- 会社名
- 東映アニメーション株式会社
- 設立
- 1948年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4816