オルトプラス、第2四半期(10~3月)決算は売上高31%減、3.8億円の営業赤字を計上 採算性の低下した複数タイトルのサービスを終了

  • オルトプラス<3672>は、5月11日、2023年9月期の第2四半期累計(10~3月)の連結決算を発表、既存運営タイトルの見直しをおこない、採算性の低下した複数のタイトルのサービスを終了した影響もあり、大幅な減益となった。

    売上高21億4000万円(前年同期比31.7%減)
    営業損益3億8100万円の赤字(同4億1100万円の赤字)
    経常損益3億6700万円の赤字(同3億5400万円の赤字)
    最終損益2億5700万円の赤字(同3億7400万円の赤字)

    ゲーム事業では、収益体質への転換を目指して事業構造の改善を進めており、第1四半期連結会計期間に続いて、既存運営タイトルの見直しをおこない、採算性の低下した3つの自社パブリッシングタイトル、3つの運営受託タイトルの計6タイトルのサービスを終了した。

    一方で、これまで開発を進めてきたブロックチェーンゲーム『Jリーグ トレーディングサッカー』正式版の開発が完了し、運営受託を開始したことから、第2四半期末におけるグループのサービスタイトル数は、自社パブリッシングタイトル1つ、運営受託タイトル1つとなった。

    運営タイトルが減少する一方で新規受託開発案件の獲得を進めており、第2四半期期間において新たに2件の開発企画がスタートした。

    ゲーム支援事業では、100%子会社であるSTANDを通じて、グループの人材および他社の開発人材の派遣などを行っているが、国内ゲーム会社における人材ニーズは底堅く推移しており、人材のマッチング数は堅調に推移した。

    収益面では、他社ゲーム開発の新規受託や社内開発人材の外部派遣などが増加する一方で、運営タイトルのサービス終了を一斉に進めたことにより、課金収入が減少し、前年同期比で売上が大きく減少した。費用面では、運営タイトル数の減少を受けて、外注費やプラットフォーム手数料等の売上原価は大きく減少したが、資金調達にかかる費用を一括して計上したことと、ゲーム支援事業の分社化による管理コストの増加により、グループ全体の販売費および一般管理費の減少額は小幅にとどまった。

    なお、持分法適用会社だったDMMオンクレに対する貸付金について、持分法による投資損失を計上し、関係会社長期貸付金を減額していたが、DMM.comとの合弁解消に伴い、保有する全株式を譲渡し、関連会社に該当しなくなったことから、特別利益として関係会社株式売却益1億2400万円を計上した。

    ■2023年9月期見通しは引き続き非開示
    2023年9月期の業績見通しは引き続き非開示。運営タイトルの売上動向、受託開発の案件獲得や開発進捗、運営受託の獲得の状況などによりグループの業績が大きく変動する可能性があり、現時点において信頼性の高い業績予測値を合理的に算出することが困難となっているため、としている。

株式会社オルトプラス
http://www.altplus.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社オルトプラス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役CEO 石井 武
決算期
9月
直近業績
売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3672
企業データを見る