【ゲーム株概況(6/15)】「すとぷり」と提携のモイがストップ高 『つなキャン』リリースのenishは材料出尽くし ANYCOLORやコナミG下落
6月15日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前日比16円93銭安の3万3485円49銭でこの日の取引を終えた。取引時間中のバブル後高値を更新する場面が一時あったものの、高値警戒感から利食い売りに押された。ただ、下値で海外勢とみられる押し目買いが入っており、小幅な下落にとどまった。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、モイ<5031>がストップ高。前日6月14日に「すとぷり」運営会社のSTPRと資本業務提携を行うことを発表したことが市場の関心を集めているようだ。また、同日に発表した第1四半期決算が大幅増益での着地となったことも株価の下支えとなった。
Link-U<4446>が大幅高。6月14日、23年7月期の業績予想を上方修正し、売上高30億0600万円(前回予想28億9000万円)、営業利益4億0600万円(同2億5100万円)としたことが刺激材料となった。東京通信グループ<7359>やカバー<5253>なども大幅高、スクエニHD<9684>やユークス<4334>も買われた。
他方、enish<3667>が反落。新作『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』をリリースしたが、ここまで買われていたこともあり、目先材料出尽くしとなったようだ。今後はセールスランキングの動きを見ながら一喜一憂する展開になりそうだ。
ANYCOLOR<5032>も続落。6月14日、2023年4月期の決算を発表し、売上高が前の期比78.9%増の253億4100万円、営業利益が124.5%増の94億1000万円と大幅増収・増益となった。決算への期待で買われていただけに利食い売が優勢となる展開となった。
このほか、コナミグループ<9766>が5日ぶりに反落した。大和証券が同社の投資判断を「2」から「3」に格下げしたことが市場から嫌気されているようだ。ただ、目標株価については従来の7400円から8000円に引き上げている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766
会社情報
- 会社名
- モイ株式会社
- 設立
- 2012年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 赤松 洋介
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高64億3300万円、営業利益1億4200万円、経常利益1億5600万円、最終利益1億9400万円(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 5031
会社情報
- 会社名
- ANYCOLOR株式会社
- 設立
- 2017年5月
- 代表者
- 田角陸
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高319億9500万円、営業利益123億6100万円、経常利益123億4100万円、最終利益87億2500万円(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 5032