デジタルハーツとロゼッタ、エンタメコンテンツの多言語翻訳に最適なAI翻訳エンジンを共同開発…2024年春以降のローンチ目指す
デジタルハーツホールディングス<3676>子会社のデジタルハーツは、高精度AI自動翻訳の開発・運営を行う、メタリアル<6182>子会社のロゼッタと、ゲームをはじめアニメや漫画などを含むエンターテインメントコンテンツの多言語翻訳に最適なAI翻訳エンジンの共同開発に合意したことを発表した。両社は、2024年春以降の利用開始を目指し、両社のノウハウや生成AIなど最新の技術を活用した新たなAI翻訳エンジンの開発を進めていく。
デジタルハーツが長年のゲーム翻訳で培った翻訳ノウハウと、ロゼッタ社のAI翻訳とデジタルクローン生成技術を融合することで実現するAI翻訳エンジンは、従来の機械翻訳が苦手とするシナリオやセリフの翻訳にその強みを発揮するという。
それぞれのキャラクターが持つ特異な個性や口調を正確に理解し、キャラクターの性格や感情が乗った翻訳テキストを生成することで、各ゲームが有する独自の世界観への没入感を高めることを可能にする、ゲーム・エンターテインメントの翻訳業界に革命を起こす、としている。
また、日本語とEFIGSCKK(英仏伊独西繁簡韓)の計9言語の相互翻訳に対応し、人による翻訳に比べて業務効率を大きく改善することで、翻訳時間をこれまでの半分程度まで短縮することを目指す。対応言語数はユーザーのニーズに合わせて順次拡大していく。
また、多言語にまたがる翻訳においては、複数の翻訳者が作業するため、各個人のスキルや解釈により、翻訳されるテキストのニュアンスやスタイルにばらつきが生じるリスクを伴うが、今回開発するAI翻訳エンジンにおいては、必要とする言語の数に関わらず翻訳品質のばらつきをなくし、より高品質な翻訳サービスの提供を目指す。
近年、ゲームをはじめとするエンターテインメントコンテンツのグローバル化が進むなか、多言語翻訳による世界同時発売などを実施し、グローバル展開を加速させたいというユーザーのニーズが増加していることが背景にある。
同社では、これまで開発スケジュールや費用、リソースといった制約により実現が難しかった多言語バージョンの作成やその世界同時発売の可能性を高めるなど、これまで以上にユーザーのグローバル展開の加速化に貢献したい、としている。
会社情報
- 会社名
- デジタルハーツ
会社情報
- 会社名
- ロゼッタ
会社情報
- 会社名
- 株式会社デジタルハーツホールディングス
- 設立
- 2013年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 宮澤 栄一/代表取締役社長CEO 筑紫 敏矢
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高365億1700万円、営業利益30億円、経常利益31億5200万円、最終利益7億9900万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3676