国内eスポーツ、市場規模がついに100億円の大台突破 前年比27%増の125億円、ファン数は776万人に

日本eスポーツ連合は、この日(12月25日)、日本国内のeスポーツ市場規模が前年比27%増の125億円に達したとの推計結果を発表した。あわせて、2025年までの成長予測や、市場の内訳、ファン数(試合観戦・動画視聴経験者)の推移も発表した。詳細な内容は、2024年1月に刊行予定の「日本eスポーツ白書2023」に掲載する。

 

■2022年の日本eスポーツ市場規模は125億円に到達 2025年には210億円を超えると推定。

コロナ禍においてもオンライン開催の定着によって堅調に成長してきたeスポーツ市場は、2022年以降、徐々に増加してきたオフライン開催との相乗効果によって成長速度が加速。これまでの想定を超える勢いで拡大した。この傾向は今後も続き、2025年に向けて市場規模は年平均20%を超える成長率で拡大することが見込まれている。

  

■市場規模に「イベント運営」カテゴリを追加。およそ3割に相当

2022年からeスポーツの「イベント運営」に関するカテゴリを追加した。近年、オンライン開催とオフライン開催の両方で、eスポーツならではのイベント運営ノウハウを持った事業者が大きな市場を形成しており、イベントにおけるB to Bの事業領域も、今後安定的に伸長していくと考えられる。

  

■国内のeスポーツファン数は、約776万人 2025年には1000万人を超える見通し

2022年の日本eスポーツファン数(試合観戦、動画視聴経験者、テレビ番組等の関連放送視聴経験者)は、およそ776万人と推定される。オンライン視聴の定着により増えたeスポーツファンは2023年以降も堅調に伸びていくと見られ、2025年には日本のeスポーツファン数が1000万人を超えると予測されている。

 

※本調査データは、JeSUからの委託により、角川アスキー総合研究所が実施したユーザー調査をベースに、e スポーツ関連各社の決算など公開されている各種情報から、市場規模等を分析したもの。
※本データを報道等で使用する場合は、出典(日本eスポーツ白書2023/角川アスキー総合研究所)の明記をしてほしい。

「日本eスポーツ白書」は、日本国内のeスポーツの普及と発展のため、大会等の興行だけでなく、地方創生や国際交流、教育、福祉など、あらゆる領域における、eスポーツ利活用の推進を目的として2022年から刊行を開始した。

「日本eスポーツ白書2023」では、上記の市場関連情報に加え、会員法人へのアンケート調査や、関係省庁、国際団体、IPホルダー、プロeスポーツ選手の寄稿など、eスポーツに事業として取り組まれている人々に向けた多角的な情報を掲載する予定。

JeSUは今後も、日本におけるeスポーツの振興を通して国民の競技力の向上およびスポーツ精神の普及を目指し、これをもって国民の健康とともに、社会・経済の発展に寄与することを目的として活動する、としている。

日本eスポーツ連合(JeSU)
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