coly、24年1月期決算は売上高8%減、8.1億円の営業赤字を計上 運営中ゲームのゲームが伸び悩む 『ブレイクマイケース』の開発費用も増加
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coly<4175>は、3月15日、2024年1月期の決算(非連結)を発表、メディア事業は前年を上回り好調に推移したものの、運営中ゲームの売上の伸び悩みを補うには至らず、前期比で減収となった。
また、減収の影響に加え、現在開発中の『ブレイクマイケース』の開発が大詰めを迎え開発費用が増加していることや大手エンターテインメント企業との協業案件の費用が先行していること、新規施策・新規事業への先行投資をすすめたことにより、赤字幅が拡大した。
売上高50億6400万円(前期比8.5%減)
営業損益8億1300万円の赤字(前期2億700万円の赤字)
経常損益7億9400万円の赤字(同2億600万円の赤字)
最終損益8億3000万円の赤字(同3億2000万円の赤字)モバイルオンラインゲーム事業は、ユーザーファーストの視点に立ち返り、IPとしての信用獲得に注力した。7周年を迎えた『スタンドマイヒーロー』は、4月に大型リニューアルを実施し、UIの一新や新機能を追加したほか新章を開始し、その後も各種アップデートやイベント、コラボレーションを開催した。
『魔法使いの約束』は、上期に700万ダウンロードを達成後、メインストーリー第2部の完結から各種コラボや4周年イベントにつなげ、常に盛り上がりを作る運営に注力した。引き続き、各種キャンペーン・イベントを展開しながら、11月に発表したアニメ化プロジェクトに向けて、ゲーム内外での施策を展開している。
期中にリリース目標だった『ブレイクマイケース』は、よりよいものをユーザーに届けるべく、リリース時期を2024年5月に再設定し開発を進めているほか、出演声優による生放送配信の実施や、グッズの先行販売など、リリース前から認知を広めるべくマーケティングを展開した。
運営中のゲームは成熟期を迎えており売上に伸び悩みがみられるものの、引き続き、ユーザーにとって魅力のある運営を実施しながら、メディアと絡めつつIPとしての成長を目指していく。また、同時に新たなIPの創出・新たなゲームの開発を進行し、安定成長のための準備を推進する。
メディア事業は、「coly cafe!池袋PARCO店」や「coly more!心斎橋PARCO店」をオープンし、自社IPのグッズ販売やコラボカフェの開催などを実施したほか、リアルイベントの開催や舞台への出資、有名商品と同社IPのコラボレーションによるライセンスビジネスなど、IPの魅力の最大化を図った。また、他社IPを活用したライセンスビジネスや「推し活」を応援する事業を展開し、メディア事業は前年売上を上回る結果となった。
新規事業は、AIを活用した新たなエンタメの創出およびゲーム開発などへの活用による生産性の向上を目指した。
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■今期業績予想は非開示
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2025年1月期通期の業績予想については、以下の理由から合理的かつ信頼性のある業績予想の提示が困難と判断し、非開示としている。
・2024年5月9日リリース予定の新作モバイルゲーム『ブレイクマイケース』について、売上高の合理的な算出が困難であること
・モバイルオンラインゲーム市場を取り巻く競合環境の変化が激しく、売上動向の予測が困難であること
・新規開発等への機動的な投資判断を実施することなお、今後の進捗を踏まえ、業績予想の算定が可能になった場合は速やかに開示する方針だ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社coly(コリー)
- 設立
- 2014年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 中島 杏奈/共同創業者 代表取締役副社長 中島 瑞木
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高50億6400万円、営業損益8億1300万円の赤字、経常損益7億9400万円の赤字、最終損益8億3000万円の赤字(2023年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4175