アクセルマーク<3624>は、ポストクッキー時代に対応した広告配信プラットフォーム『AXEL MARK DSP』および『ADroute』は、インティメート・マージャーの提供する共通IDソリューション「Intimate Merger Universal Identifier(IM-UID)」と連携を開始し、リターゲティング広告の配信を強化することを発表した。これにより、3rd Party Cookie規制環境下においても精度の高いリターゲティング広告配信が可能となる。
■背景~ポストクッキー時代における取り組み~
従来の広告配信では「過去にウェブサイトを訪れたことのあるユーザーに対し、再度広告を表示させる」手法が多く活用されてきた。しかしながら近年プライバシーに関する意識の高まりなどを背景に、さまざまな規制がかかるようになり、従来のような広告効果を出しづらいケースが増加している。
すでにApple提供のブラウザであるSafariにおいてユーザー情報(Cookie)の利用は制限され、Google Chromeでも2025年より3rd Party Cookieの無効化が予定されており、日本におけるシェア率の高いブラウザで相次いでCookieを利用できなくなるため、Cookieに依存せず広告効果を最適化するための新たな手法が求められている。
このような背景からアクセルマークの広告配信プラットフォームでは、Cookieレスで広告配信を行なうロジックや、コンテキストターゲティング配信など、ポストクッキー時代の取り組みを積極的に推進。さらなる広告効果を追求するため、IM社が提供する共通IDソリューション『IM-UID』を採用し、リターゲティング広告配信においてもCookieレスの広告配信を実現するという。
■取り組み概要
『IM-UID』は、3rd Party Cookieに依存せずIPアドレスやOS、ブラウザのバージョンなど多岐にわたるアクセス情報から生成した共通IDソリューション。異なるドメイン間でデータ連携を行い、プライバシーに配慮しながら推定ユーザーに対するリターゲティング配信を可能にする。
アクセルマークが提供する広告配信プラットフォーム『AXEL MARK DSP』および『ADroute』と、IM社が提供する共通IDソリューション『IM-UID』を連携させることで、3rd Party Cookie規制の環境下におけるターゲティング配信の選択肢を広げ、ユーザーのプライバシーに配慮したリターゲティング広告の配信を実現する。
本取り組みにより、既にリーチ困難なSafariの利用者が多いiOSユーザーや、今後本格的な規制開始に伴いリーチすることが難しくなるGoogle Chromeユーザーに対し精度の高いリターゲティング広告の配信が可能となる、としている。アクセルマークが実施したテスト配信では、リーチ数が約130%増加しており、より多くのデバイスへの広告配信が可能となることが確認したとのこと。
会社情報
- 会社名
- アクセルマーク株式会社
- 設立
- 1994年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 松川 裕史
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3624