9周年イベントの『FGO』が4日間にわたって首位キープ　23年のランキング推移との比較も　24年8月3日~9日のGoogle Play売上ランキング振り返り

2024年8月3日~8月9日のGoogle Play売上ランキング上位の状況を振り返っていこう。まず、首位争いから見ていくと、前週に続き『ブルーアーカイブ』が首位だったが、『モンスターストライク』が8月4日に首位を奪ったものの、リリース9周年イベントを開始した『Fate/Grand Order(FGO)』が8月6日にトップに立ち、そのまま1週間を終えた。『FGO』は8月10日も順位を変えておらず、このままどこまで支配できるか注目される。

下のグラフは、2023年と2024年の7月1日～8月9日のGoogle Playセールスランキングのグラフとなる。これを見ると、2023年においては7月前半で首位をキープするなど支配し、さらに7月31日から8月25日まで26日間にわたって支配していた。2024年は首位獲得の頻度が明らかに落ちているが、今後はどうなっていくのか注目される。

【2023年】

【2024年】

 出所：Sensor Tower(センサータワー)

平日朝の状況は以下のとおり。

■2024年8月5日(月)
■2024年8月6日(火)
■2024年8月7日(水)
■2024年8月8日(木)
■2024年8月9日(金)

■2024年8月5日(月)

8月5日10時現在のGoogle Playのセールスランキングは、月末月初にガチャ「超・獣神祭」を開催していたMIXI<2121>の『モンスターストライク』が首位に立った。

トップ10圏内では、Yostarの『アークナイツ』が前週末のトップ100圏外から一気に4位に飛び込んできた。『アークナイツ』は、7月31日16時より、サイドストーリー「懐黍離」を開催するとともに、期間限定★6スカウトの「シュウ」が登場したリミテッドスカウト・祭シリーズ「千秋一粟」を開催していることが売上に大きく寄与しているようだ。

出所：Sensor Tower

また、この日の最大のトピックは、XD Entertainmentが8月1日にリリースしたばかりの新作『鈴蘭の剣：この平和な世界のために』が28位と早くもトップ30入りを果たしたことだ。『鈴蘭の剣』は、精緻なピクセルアートで描かれた中世を思わせる架空の世界を舞台とした正統派SRPG。マルチプラットフォームでのリリースとなっており、App StoreランキングはもちろんSteamランキングでも早くもトップ30入りを果たしている。このままさらに上位をうかがうことになるのかどうか、その動向が注目されるところ。

出所：Sensor Tower

ほか、レベルファイブとNHN PlayArtの『妖怪ウォッチ ぷにぷに』や、NetEase Games『Identity V』などがトップ30に復帰した。

■2024年8月6日(火)

8月6日10時現在のGoogle Playのセールスランキングは、MIXI<2121>の『モンスターストライク』が首位をキープした。

全体にランキングの動きが小さい中で、ライトフライヤースタジオとKeyの『ヘブンバーンズレッド』が前日の18位から15位へと上昇した。『ヘブバン』は、8月2日11時より、「2.5th Anniversary記念 スペシャルガチャⅡ」を開催しており、SS「[心、躍るFuel] 逢川めぐみ」やSS「[シークレットサービス・サイレンス] 東城つかさ」などがピックアップ対象となっていることなどが売上に寄与しているようだ。

出所：Sensor Tower

また、バンク・オブ・イノベーション（BOI）<4393>の『メメントモリ』が前日の32位から30位に浮上した。『BOI』は、7月31日より、新キャラクターの「［夏の日の夢］アムレート」が登場し、そのピックアップガチャを実施していることなどがトップ30復帰の原動力となっているもようだ。

出所：Sensor Tower

■2024年8月7日(水)

8月7日10時現在のGoogle Playのセールスランキングは、FGO PROJECTの『Fate/Grand Order』が首位に立った。

『FGO』は、8月4日18時より、期間限定「9周年記念 スペース・エレシュキガルピックアップ召喚」を開催しており、期間限定サーヴァント「★5 (SSR)スペース・エレシュキガル」が9周年記念サーヴァントとして新登場していることなどが首位獲得の原動力となっているようだ。

出所：Sensor Tower

また、ガンホー<3765>の『パズル&ドラゴンズ』が前日の13位から11位に順位を上げてきた。『パズドラ』は、「MARVEL」とのコラボを8月5日より開催しており、マーベルスタジオの最新映画「デッドプール＆ウルヴァリン」より「デッドプール＆ウルヴァリン」が新たに登場していることなどが売上に寄与しているもようだ。

出所：Sensor Tower

■2024年8月8日(木)

8月8日10時現在のGoogle Playのセールスランキングは、FGO PROJECTの『Fate/Grand Order』が首位をキープした。

『FGO』は、8月4日18時より、9周年記念サーヴァントの「★5 (SSR)スペース・エレシュキガル」が召喚に登場していることなどが売上に寄与している格好だ。なお、来週14日からは夏恒例の「水着イベント」を開催することも決定しており、多くの新水着サーヴァントが登場することが予定されていることから、当面は首位近辺のランキング上位を維持していくことが予想される。

出所：Sensor Tower

また、HoYoverseの『原神（げんしん）』が前日の22位から17位へと上昇した。『原神』は、8月6日より、新★5キャラクター「エミリエ(草)」、限定★5キャラクター「夜蘭」などが登場するイベント祈願を開催しており、売上を伸ばしているもようだ。

出所：Sensor Tower

ほか、Playrix Gamesの『ガーデンスケイプ』がトップ30に復帰した。

■2024年8月9日(金)

8月9日10時現在のGoogle Playのセールスランキングは、上位7タイトルの順位に動きがなく、FGO PROJECTの『Fate/Grand Order』の首位が続いた。

全体に動きが小さい中で、前日の21位から18位に上昇したのは、レベルファイブとNHN PlayArtの『妖怪ウォッチ ぷにぷに』だ。『ぷにぷに』は、8月1日より、「転生したらスライムだった件」とのコラボイベントを開催しており、「転スラ」からリムルやミリム、シュナなど総勢15体のコラボキャラが登場していることが売上に寄与しているようだ。

出所：Sensor Tower

また、バンク・オブ・イノベーション（BOI）<4393>の『メメントモリ』が前日の29位から25位に浮上した。『メメントモリ』は、7月31日より、新キャラ「［夏の日の夢］アムレート」が登場していることに加え、8月7日から「フィアー」のピックアップガチャも復刻開催していることが足元の順位上昇につながっているもよう。

出所：Sensor Tower

ほか、スクウェア・エニックスとアカツキゲームスの『ロマンシング サガ リ・ユニバース』と、同じくスクウェア・エニックスとAiming<3911>の『ドラゴンクエストタクト』がトップ30に復帰した。