クリエイターや国内外コンテンツとの独自企画を手掛ける灯白社が1億円を調達…ANRI、NOWファンド、けんすう氏・大湯 俊介氏・中山淳雄氏らが参画

灯白社は、事業投資や採用強化を目的としANRIら複数投資家から約1億円の資金調達を完了した。ANRIやNOWファンドのほか、けんすう氏、大湯 俊介氏、中山淳雄氏らが出資したとのこと。

 

■事業内容

エンタメ市場における、プロモーション・物販(マーチャンダイジング)・コンテンツ開発を軸としたビジネスを展開する総合エンタメスタートアップ。

3事業をクロスドメインで相互連動しながら展開することで、例えば、プロモーションの際に商業施設ジャックのオフラインイベントを物販連動させることで、実質無償で実現するなど。コンテンツを加速させるために必要な、オンライン・オフラインを統合したダイナミックな施策をワンストップで効率的に提供している。

▼プロモーション領域
「全世界3億人のユーザー」を誇る中国発のグローバルコンテンツの「第五人格の日本独自キャンペーン」
本キャンペーンは、2022年・2023年と規模を拡大しながら実施を重ね、フォロワー100万人を超えるクリエイターらからの各キャラのコラボ書き下ろしイラストツイートから、実際に書き下ろしアイテムをドン・キホーテの47都道府県・100店舗以上でのアイテムを取り扱い、オンラインとオフライン双方での話題化や体験構築に成功している。

また、特にドン・キホーテ秋葉原店ではスペシャルコラボ企画として店舗全面協力の中、店頭でオフラインのファンミーティングイベントを実施するなど、コアファンとのリアルなコミュニケーションも副次的に実現した。

▼マーチャンダイジング領域
ドン・キホーテ秋葉原店で、空間演出を含めた物販(マーチャンダイジング)展として、参加クリエイターのサイン会イベントなども毎週末実施し、第一回のコラボレーションに続いて売上も好評に推移している。第一回の参加クリエイターの総SNSフォロワーは1000万人を超えている。

本施策が好評なことから、他インバウンド注力店舗への巡業企画の開催も予定している。第二回となるクリエイターコラボ物販(マーチャンダイジング)の企画は「総計でSNS600万フォロワー」の人気クリエイター達をアサインし、売り場面積を拡大して実施している。

ほかにも、GINZA SIX6Fでは「約束のネバーランド」等で知られる出水ぽすか先生の個展「Oceanic Tranquility Art Exhibition」を開催中。

灯白社は、クリエイターやコンテンツの版元企業のマーケティング活動及び物販領域において、単独では実現できない企画やアイテムを用いてオフライン・オンライン問わずに話題性のある企画を実現していく。

▼コンテンツ開発領域
自社コンテンツや他社のマルチメディア展開支援として、ボイスASMR領域での取り組みを加速している。具体的には、コミケや個人漫画で人気なキャラクターへ同社から、脚本や声優を付加して、体験型のコンテンツへと紙から飛び出す。新しい体験を作り月4-8本のペースでリリースしている。

また、版元との共創の取り組みとしても、某アイドル系アニメタイトルと来年上旬のリリースをめざいしてASMRならではの没入感のあるデジタルコンテンツを、日中韓で大規模展開予定。

今後の展開としては、現在はアニメやゲームの日常シーンのサイドストーリーを進行しているが、ボイス限定の新規ストーリーや共同スピンアウト作品の制作へとコンテンツ開発の領域を拡張していく予定。

 

■資金調達の背景

クリエイターや版権版元を中心にして、ファン経済圏の構築と活性化によりマルチメディア展開やオンライン、オフラインの垣根を超えた体験を届けるすることで、日本がグローバル水準で独自のIP経済圏を構築拡大しつづけることができると考え、エクイティ調達を実施した。

今後も、コンテンツの版元企業やクリエイターの国内外展開のグロースにむけた伴走・共創パートナーとして、物販(マーチャンダイジング)及び流通機能、マーケティング支援機能、コンテンツ開発機能をもとに、新たな収益源の提供やグローバル展開へ向けてのグロース支援などを加速させていく。