数字で見る2024夏アニメ…放送局ごとの作品数ではBS11がトップ、サブスクではDMM TVの躍進続く

2024年の夏アニメシーズンは、約60作品がテレビで放送された。その中には『【推しの子】第2期』やオリジナル作品『菜なれ花なれ』などの注目作もあり、さらに『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』や『君に届け 3RD SEASON』といった配信限定作品も見逃せない存在となった。この記事では、放送局や原作、配信サービスなど様々な視点から、2024年の夏アニメを数字で振り返る。

放送局ではBS11がトップ、TOKYO MXやBS日テレが続く

放送局別では、BS11が唯一40作品以上を放送しトップに。それに続いてTOKYO MXの31作品、BS日テレの15作品が上位になった。そのほか地上波では、CBCの『キン肉マン 完璧超人始祖編』を含めたTBS系列が9作品、『菜なれ花なれ』『SHY』などのテレ東系列が並ぶ。テレビ朝日系列は『小市民シリーズ』、NHKは『烏は主を選ばない』の1作品にとどまった。

サブスク最多配信はDMM TV、dアニメストアは最速配信でトップ

各配信サービスでもっとも配信作品が多かったのはDMM TVで、その数は54作品にのぼる。ABEMA、dアニメストアは作品総数ではわずかに下回ったものの、最速配信で差別化を図っている。特にdアニメストアは28本の最速配信を擁していた。独占配信がほとんどなかったのも特徴で、Netflixは『君に届け 3RD SEASON』などオリジナル作品が中心だった。

原作は全体の約半数がコミック

原作別で見ると、コミックが約半数の30作品を占める形に。なお、コミックにはマンガアプリやWebtoonも含まれている。それに続いたのが小説で、ガガガ文庫から生まれた『負けヒロインが多すぎる!』は特に注目を集めた。ゲームでは『ATRI』『天穂のサクナヒメ』に加え、『NieR:Automata Ver1.1a』『カードファイト!! ヴァンガード Divinez』の新作も7月からの放送だった。

製作委員会にはKADOKAWAが最多の参画、クランチロールやTOKYO MXも二桁の参画を確認

製作委員会の参画数では、KADOKAWAが最多の11作品。クランチロールやTOKYO MXも10作品の参画が確認できた。そのほか、レーベルではポニーキャニオンが8、アニプレックスが7、バンダイナムコフィルムワークスが5作品。放送局ではAT-Xが9作品、テレビ東京は7作品に参画している。なお、この数字はあくまで編集部が確認できた範囲であり、実際には違う可能性もあるので注意していただきたい。