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個人開発者のねころねこ、高難度パズルアクション『GatePass』をリリース…多彩なギミックで100フロアの大ボリューム探索ゲーム

2024.11.18 20:15

デベロッパーのねころねこは、『GatePass』をitch.ioにて11月15にリリースした。対応プラットフォームはPCで、通常価格は4.99ドル。Steamのストアページでは税込580円で早期アクセス配信中となっている。

『GatePass』は、小人族の青年が迷宮脱出を目指して冒険する2Dパズルアクションゲーム。本作の主人公ノットは、自宅で昼寝中に異空間へ幽閉された青年だ。自宅へ帰るため、青く光る扉を次々に開け、世界を旅していく。ノットは２段ジャンプのほか、箱を持ちあげて投げたり、置くことが可能。各ステージはログハウス、鉱山、物流倉庫など特徴的な環境があり、攻略に利用するギミックもさまざま登場する。

トレイラー動画リンク：https://youtu.be/Aj_Ll4LA1Iw?si=WyDnhutA10iC25P6

本作の特徴は、アクションゲームとしてはパズルに重点を置いている点。例えば、多彩なデザインの鍵付き扉がある。カギを何本か消費して開くタイプや、逆にカギを持っていない時に開くタイプ、カギを半分消費するタイプなど、様々な扉が設置されている。

各ステージは一手のミスがやり直しとなる高難易度で、何度もリセットしながら攻略していくタイプのゲームとなっている。グラフィックはほぼ全て作者が1から作成しており、パズルの仕掛けとマッチしたデザインに仕上げられているのも本作のポイントと言える。

本作はステージクリア形式のアクションゲームとなっており、迷宮は５つのワールドで計100ステージを進む。ほぼ全てのステージで新ギミックが登場し、100階層ものフロアがありながら、看板で丁寧に誘導されて遊びやすい設計だ。決して単調な攻略になることはなく、最後まで飽きずに遊べる設計である。

本作は、国内の個人開発者ねころねこ氏が手がけている。過去作としては、鍵だらけのパズルゲーム『I wanna KeyPick 100』、多彩なスライムのトラップを回避するゲーム『I wanna SlimeTrap』などを公開してきた。本作『GatePass』は、同氏がThe Fangame Awards 2020の芸術部門とギミック部門で入賞作品に選ばれた『SlimePark』がベースとなっているようだ。動画などを見る限りでは、グラフィックやサウンドなどが一新されている。

本作はSteamにて本稿執筆時点でユーザーレビューの90%が好評とする「好評」ステータス。パズル性の高さに加えて、２段ジャンプの挙動といった操作感も人によって難しさを感じるようだ。一方でレビューには作者の過去作を研究し、今作も一気にプレイして完全クリアしたというコアゲーマーの声も寄せられている。定価５ドルの割に内容とボリュームが充実しており、このゲームには少なくとも20ドルは払っても良いというレビューも寄せられている。なお本作は高難易度と謳われているものの、50フロアでエンディングと実績が導入されている。完全クリアとは別の実績を得ることで、誰でも遊べるゲームとして難易度を大幅に下げられるそうだ。目安として、50フロアのプレイ時間が２時間以上、完全クリアは10時間以上を見込んでいる。

なお、本作の取扱説明書がYouTubeで公開されている。操作方法やストーリー紹介、免責事項に加えて、ステージの攻略に必要な暗号らしきヒントも忍ばせており、作者のこだわりを感じさせる。

説明書動画リンク：https://youtu.be/IgjwRq_kC4A?si=P2UgS5mupaaP7BIs

発表ポストリンク：https://x.com/necoroneko/status/1853452407386362246